市内に住む知人のHさんから20日の朝に、PCR検査はどこでできるのだろうかと、我が家に電話がかかってきました。福祉施設で働いているお孫さんが4月10日から、鼻水が出る、のどや頭が痛い、体がだるいという症状で、仕事を休んだのだそうです。もう良くなったので、仕事に復帰したいが、仕事場が福祉施設なので、もし軽症のコロナだったりしたら、お年寄りにうつしてしまうので、PCRの検査をしたいというのです。
かかりつけのお医者さんはいないということなので、西東京市のコロナウイルス感染症対策専用ダイアルを紹介し、相談してみることをすすめました。専用ダイアルに相談したHさんは東京都の相談センターの電話番号を教えてもらい、電話をしても、全く通じなかったそうです。そこでHさんは、また市の専用ダイヤルに電話をして、今度は厚生労働省の相談室を教えてもらい、電話をするとすぐ通じたが、「熱や息苦しさがなければ、検査は受けられない」と断られたそうです。
Hさんは、「PCR検査は重症の人しか受けられないというが、感染拡大を心配する人が受けられないようでは、感染者が増えることは確実だ。なぜこんなにPCR検査ができないのか」と憤慨していました。全く同感です。その他の市民の方からも、PCR検査を受けられなかったということを聞いています。
4月18日付の新聞(しんぶん赤旗)に、東京都医師会が、なかなかPCR検査が受けられない状況を変えようと、都内でPCR検査センター47か所を目指していることが報道されていました。東京都医師会は市区町村と連携し、47地区医師会のすべてで1か所は開設することを目ざし、すでに、10か所以上で開設、あるいは準備中だそうです。
4月19日の新聞(しんぶん赤旗)には、郡星沖縄臨床研修センター長の徳田 保春さんのインタビュー記事がありました。徳田さんは、台湾や韓国の医師と連絡を取り、韓国や台湾では、早くからPCR検査を大規模に実施し、その結果、封じ込めに成功していると話していました。重要な問題として、スーパースプレッダーといわれる感染拡大を引き起こす可能性のある人を早期診断することによって集団感染を防ぐことですと述べ、早期に広く見つけるために、学校の校庭や公園などで検査する仕組みも重要と話しています。
先日のテレビ番組では、韓国がPCR検査を大規模に行い、封じ込めに成功しているという報道もありました。日本でも、PCR検査の大規模な実施を行うことの必要性を痛感します。
東京都医師会のホームページを見ますと、「東京都医師会は4月17日、都内に最大47の『地域PCRセンター』を設置すると発表した」とあります。東京都医師会は都内23区に31、多摩地区に16の合計47の医師会があり、すでに10医師会が近日中に「地域PCRセンター」を立ち上げる準備に入った、残りの地域も設立を急ぐ方針だと書かれています。画期的な、待たれていた取り組みです。
私が、すでにPCR検査を実施している墨田区や新宿区に電話をして聞きますと、区と医師会が協力して実施していることが分かりました。
西東京市も、市と医師会が力を合わせることで、「西東京PCRセンターの設立」はできます。日本共産党市議団が、4月14日、市長に緊急の申し入れを行った時も、「PCR検査を希望者が受けられるように体制を整備すること」を求めましたが、市長からは「関係部署に伝える」のみで、明確な返事はありませんでした。
PCR検査を受けたい人が受けられることが感染拡大防止のためには急務です。東京都医師会が「PCRセンター47か所めざす」という表明を行ったことを踏まえ、西東京市と西東京医師会のPCRセンター設立の動きは、どのようになっているのか、議長、対策本部に,Hさんの例を報告し、現状を把握していただくことをお願いしました。
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