4輪アライメント調整,鉄道日本社 |
整備士さん向けの本ということで、基本的なことは少しで大半は調整事例の説明です。もっとも今のご時世、基本的な用語などはネットで検索すればすぐ出てきますのでこれで良いと思います。
アライメント調整は、まず後輪からとかサイドスリップテスタでは、アライメント調整はできないなんて内容を読んでいると、これまで自分が取り組んできたこともまあ間違っていないのかなと思います。
日本の場合、そもそも車検時にサイドスリップしか項目がないため、サイドスリップテスタしか持ってないというディーラーや整備工場も多いようです。何も高価なテスターを導入しなくても、糸張り式の簡易なゲージでもそれなりに調整はできると思うんですけどね^^
1600円もする割には約70ページと少々薄いのですが、開いて早々に見慣れたマルチリンクの図が出てきたり、調整機構のない箇所を調整する事例が載っていたり、なかなか面白いです。Z32のリヤサスの話は、標準値がネガキャン+トーインなので基準値にあわせるとサイドスリップ量が大きくなるけど…という話でした。気を利かせて(?)サイドスリップを測る整備工場だど、トーアウトに調整されているかも知れませんよ(^o^;)
フェアレディZって書いてあるけど4穴ハブだし、S13? | サイドスリップテスタでは、アライm(ry |
ところでこの本、意外と新しくて初版は2004年です。
まだ新しい本なので、ぜひ今後版を重ねて事例をもっと増やしてほしいなと思います。個人的にはブッシュの変形を考慮した測定・調整の仕方や、ホイールアライメントによるハンドリングの味付けなどの話も希望しますが…そんな本、ありませんかね?