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MT車にASCDを後付けする

2010-02-04 | Z32の話-電装系
ASCD(Automatic Speed Control Deviceの略?)は、いわゆるクルーズコントロールのことです。
Z32前期の場合、AT車には標準、MT車にはメーカーオプションでした。
MT車にクルーズ、という組み合わせがあったこと自体が割と珍しいと思いますが、それをわざわざメーカーオプションした人ってのも相当珍しいみたいでMTでASCDつきというクルマはなかなか見ません。当然私のクルマにも付いておらず、クルーズほしいな…と思いつつメーカーオプションなので後付けは難しいかなあ?と思っていたのです。
しかし、整備要領書とにらめっこをしているとなんだかできそうな気がして、やってみると案外出来るもんでした。
取り付けてから2年ほど経ちますが現在も快調に作動しています。

ただ、どうもクルーズコントロールって国内ではあまり重宝がられていないような風潮があって、MT車へ後付けの情報を某サイトで紹介したときもかなり淡白な反応でした(^-^;)
楽チンで、安全で、なおかつ今風に言うとエコドライブにもつながるわけで、利用しない手はないと思うのですが。




ASCDシステム図
ということであんまり需要はないと思いますが一応紹介だけ…Z32のASCDは右の画像のような感じになっています(整備要領書より)。要はこのとおりに配線すれば動くわけです。速度信号を拾い、アクチュエータがスロットルの開閉を制御しするという案外シンプルなシステムで、ECUなどとは完全に独立した制御なので後付けもできそうだと思ったのです。

しかもクルマを覗き込んでいろいろ調べてみると、MT車にもほとんどの配線やリレーなどがあることがわかりました。というか、見つけられなかったのはコントローラ~アクチュエータの配線くらいでした(もしかしたらそれもあるのかも?)。

部品も、初期型AT車にはどれもASCDが付いているのでたくさんあります。
左写真の手榴弾みたいなのがアクチュエータで、その左にあるのがバキュームポンプです。スロットルのプーリーも、もともと二つありますので無加工で取付可です。
それにしても、わざわざASCDのためだけにバキュームポンプを付けてまで負圧アクチュエータ式にこだわっているのはやはりフィーリングのためなんでしょうか?以前紹介した汎用のクルーズコントロールにも負圧式と電動式がありますが、負圧式のがフィーリングが良いという意見があるようです。
その甲斐あってか、クルーズ時のフィーリングは割と自然です。
5速100km/hでだいたい2800rpmくらいですが、低速トルクがそれなりにあるのでMTでも速度維持は普通にできます。
また、田舎の空いた一般道では4速60km/hという使い方も、結構アリです。



あそうそう、ASCDはセット速度の上限は105km/hですが、ちょっとした加工でこのリミットを外せます(情報元が限定公開としているのでここでは方法は書かないでおきます)。が、セット速度が速すぎるとすぐ追いついちゃうのでやはり多用するのは90km/hくらいです。かなり楽チンで燃費も伸びますよ(^-^)
Comments (6)
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シガーソケットUSB

2010-02-01 | Z32の話-電装系

あまり違和感ないと思うのですが、どうでしょう?
タバコも吸わないし、シガーソケットを使うのは携帯の充電くらいです。

とはいえクルマで携帯の充電が出来るのは便利なので、その辺で売っている普通の製品を使っていたのですが、シガーソケット用の充電器ってやたら大きかったり、やたら派手なLEDが付いてたりで、どうも見た目がアレな製品が多いです。
そうでなくとも、さしっぱなしって訳にも行かないけど、シガーソケットにシガーライターだったりキャップだったりをつけておくといざ充電するときにいちいち付け替えなきゃいけないから面倒です。
さらにタバコ嫌いなのにタバコのマークを付けとくのもあんまり気分が良くないので私は普段ソケットに何もさしてませんでした。でも灰皿(=小物入れ)を開けるとなんだか情けない姿…。
そんなシガーソケットの悩み(?)を解消してくれる、Z32にぴったり?!なアイテムを見つけたので紹介します。

それがこれ、SANWA SUPPLY CAR-CHR53U USBカーチャージャーです。
右の写真は私のZ32に付けてみたところです。高さがすごく低いので、このまま灰皿のフタが閉まります。これなら付けっぱなしでOKですね。
今はUSBに接続する充電器(というかケーブルのみみたいなやつ)がたくさん売っているので、これでかさばるシガーソケット充電器ともお別れです。

…でもこの写真、Amazonの画像と比べてちょっと違うんじゃね?と思った方、鋭いですね(^-^)標準の青色LEDがちょっと気に入らなかったので緑LEDにしてみました。



Amazonのレビューを見ると「青色LEDが明るすぎてまぶしい」という意見が目立つので購入前から気になってはいました。Amazonで買って届いたとき、ちょうど他の作業をしていてパネルを外していたのでとりあえず部屋で通電してみると…

これは…まぶしいかも(笑)

それに、ソケットの周りのリングの照明を緑LEDにしているので、ちょっと相性が悪い感じ。ということでさっそく分解です。
シガーソケットはだいたい先端がネジになってるので手で回すと外れます。
先端を外したら、あとはパカっと全体が割れます。

灰皿閉じれば気にならない?!まだ一度も使ってないのに…

チップLEDなのかなと思ってたのですが、5mm×2mmのフラットLEDでした。LEDを消すだけなら足を片方切っとけばOKですね。
なんかずいぶん絶妙な角度で付いてるなと思ったら、表面にレンズみたいな物は無くLED自体が露出している構造です。ソケットの端子に電源をつないでLED電圧を測ってみると電源12Vで2.8Vくらいかかってるみたいです。今回は緑LED
を使うのでそのまま取り替えます。

ケース内部角型LEDの絶妙なセッティング

同じサイズの角型LEDを使えば一番いいんでしょうが、そんなものは手元に無いのリングの照明と同じ5mmLEDを使います。
標準の青LEDは足を切って接着して、レンズとして使います。なので緑LEDはその後ろから照らす感じになります。

スペースの関係と、広角化の目的で頭はちょっと削っておきました。削ると白濁して光度も落ちるのでちょうどいいかな?という感じです。
点灯確認したら、遮光のため熱収縮チューブをかぶせておきます。
このLEDは豊田合成製で秋月電子で買ったものですが、濃い緑色で気に入っています。シガーのリングの他、キーリングの照明に使っています。

点灯確認OK遮光用の熱収縮チューブ

後は組み立てて完了!と行きたいところなのですが、さすがに5mmLEDは大きすぎたみたいでケースがちゃんと閉まらなくなってしまいました。
ケースのツメ部分を少しカッターで削って何とか収まりましたが、ツメが無くなってしまったので苦肉の策でタイラップで縛っておきました(笑)。まあ取り付けてしまうとぜんぜん見えないし、もともとここまで刺さるわけではないのでOKとします。
もしこの改造をされる方は3mmやフラットなど、もっと小さいLEDを使うと良いと思います・・・。

お、いい感じ5mmLEDの弊害

早速Zのソケットにはめてみると、なかなかいい感じではないでしょうか?抵抗入れたりせずLEDを入れ替えただけですが削りが良かったのか明るさもちょうど良いかな?リングの照明と同じLEDなので色合いもケンカしません。

同じLEDなので同じ色ですもちろんフタも閉まります

ということで私はLEDを変えましたが、青LED好きの人にはそのままで良いでっすし、何よりかなりコンパクトで挿しっぱなしでも違和感が無いのが良いと思います。フタの制約のあるZ32には、結構オススメです。

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PWアンプ修理

2010-01-25 | Z32の話-電装系
この21世紀に、パワーウインドウが動かないというのはなかなか寂しいもんです。
駐車場のゲートで、なんともいえない気分になります。
結構前のことですが、写真があったので紹介します。

結論から言うと原因はPWアンプのはんだ割れによる接触不良でした。
終わってみれば簡単なことなのですが、原因を調べている際にはちょっとばかりあせりました。というのも、整備要領書どおりにチェックをしていくと、アンプの導通は正常なのです。となると残るはレギュレータのモーター?
モーターの故障だと格段に面倒だし部品を買うとお金もかかる(新品はモーター単品で出ずレギュレータASSY)ので、参ったなと思っていました。

それでもあきらめ悪くググってみると、PWアンプのはんだ割れというのを書いているサイトがあったので、とりあえずあけてみることにしました。
アンプは運転席ドアの中にありますが、内張りを外さなくても、シートベルト下を外して内張りの隙間から外せます。
ぱっと見はバラせないような見た目ですが、ちょっとこじるような感じで分解できます(左写真)。で、あけてみるとはんだのクラックがあるのを発見したというわけです。
PWアンプのフタを閉めた状態で端子の導通はあったので、たぶん微妙に接触したりしなかったりしてて、アンプ単体では導通ありでもカプラをはめると断線、みたいな感じだったんだと思います。

PWアンプの中身(なんだかレトロ)はんだクラック発見

原因がわかればあとは簡単。割れてるところのはんだ付けをしなおしたら、普通に動きました。
以来2年ほど、問題なく使えています。やっぱり窓が動くって、良いことです(笑)

ヤフオクでPWアンプが意外と高値で落札されてたりするのを見ると、みんな結構壊れてんだなーと思うのですが、もしZ32で窓が動かない方はまずはPWアンプの中身を確認するといいと思います。案外簡単なことで直るかもしれないですからね。ちなみにアンプの新品は結構高いです。

古いFASTなので価格は参考までに

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エンジンルームへ配線を通す

2010-01-16 | Z32の話-電装系
Z32でエンジンルームへ配線を通す場合、フェンダ内の、もともとハーネスが通っている経路を通すのが便利です。ブーツを切ったりすることもなく、そこそこ太い線も通せます。

今回、念願のEDFC装着にあたり配線を通してみました。ついでに、近く作業予定の電動ファン制御用の配線も通しておきます。



ではでは作業です。
まずはインナーフェンダを外します。
ジャッキアップしてタイヤを外し、劣化したクリップが割れたりしてもめげずにインナーフェンダを外すと、左の写真のような景色になっています。写真の右側に見るのはEAIのユニットですが、ここのフィルタを交換している方いますか?私は一度もしてません(^-^;)

ちなみにインナーフェンダのクリップは5個で110円で買えますので、割れるのを気にするより買ったほうがいいです。
ブーツはパネルにはまっていますので、首根っこを掴んでグイッと上に持ち上げてやるとコポッと外れてくれました。
ブーツがパネルから外れたら、口に巻いてあるビニールテープをはがします。
実はこの作業が一番大変です。劣化していて一気にすぐちぎれてしまうのでちまちまやっていると指先が痛くなります。
右の写真はがんばって全部はがしました!の図です。





ビニテをはがせたら配線を通します。

EDFCの配線はカプラが付いているので一見キツそうに見えるのですが、シリコンスプレーを使えばこれくらいなら案外普通に通ってしまいます。

あとで出てくる電動ファンの配線は電線をチューブに通していますが、このときにもシリコンスプレーを使うと楽チンです。ほんと、配線通しにシリコンスプレーは欠かせません。






ブーツを通せたら、配線を室内に引き込みます。
針金などを運転席側から通し、配線を引っ掛けて室内に引き込むのが良いかと思うのですが、このとき運転席側は直接見通すことができません。

ですので誰かに手伝ってもらって二手に別れ、助手にフェンダ側からライトを当ててもらいながら運転席側から針金を通し、
「どう?そっち出た?」「もうちょい…お、こっち出たよー」
みたいな感じでやると具合がいいです。

室内まで通れば、後はブーツの口にテープ巻いてブーツをはめ、タイラップ止めなど処理をして出来上がりです。



助手席側も要領は同じです。

左の写真を見てもらうとわかると思いますが、こちらは結構スペースに余裕があります。それにこちらは直接室内から見通せますので、太い線やたくさんの線を通すならこっちがいいと思います。



EDFCの配線はバッテリ横から、電動ファンの配線はフェンダ裏を這わせてヘッドライト後ろからそれぞれエンジンルームに出しておきました。こうやって配線を出す出口も相手に合わせておくとエンジンルームがごちゃごちゃせずに済みます。配線が縦横無尽に這い回っているエンジンルームは嫌ですからね(^-^;)




配線が通せたらインナーフェンダを取り付けて完成となりますが、ボルトに引っかかりがあったのでタップを通してねじ山を修正しておきました。
ねじ山がつぶれたまま無理にねじ込むと悲惨なことになるので、めんどくさがらずひと手間かけておくと次に嫌な思いをせずにすみます。

私は写真のようにタップをラチェットハンドルに取り付けて使っています。このアダプタはアストロで買ったものですが、とても便利でお勧めです。
クルマの整備の場合、狭かったり奥まっていたり、普通のタップハンドルは使えないことも多いですから重宝しています。

Z32の場合アンダーカバーや遮熱板などのボルトもよくねじ山がつぶれている箇所があります。一本なら300円くらいなので、M6×P1.0だけでも持っておくと良いと思います。



と、いうことで配線通し完了です。
でも、肝心のEDFC本体をまだつけていません(笑)。いつになるやら?
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