ウォークの受付が終わって
車に荷物(ジュース)を置きに行っていると
見知らぬおじいちゃんが
話しかけてきた。
じいちゃん「今日は何かあるん?」
私「ウオーキング大会があるんよ」
じいちゃんは、手に草を狩る鎌を持っていた。
私は小学校の用務員的な人かと思って
「ご苦労様です」と言って去ろうとした時
じいちゃんは「ここはどこ?」
と言ってきた。
私は「ここは角野小学校で国領川があって、山根公園そしてえんとつ山があれですよ」と。
じいちゃん「山根公園の近くが自宅じゃが、家がない!!」
「太鼓台が集まる所は知っとる」
そう言うから、山根公園の方に一緒に付いて歩いているとじいちゃんが
「ワシの家は○○町じゃ」
私も新居浜出身だが上部の方は
は詳しくないので
地図アプリで検索。
すると、見事に反対方向に歩いていた。
じいちゃんに
「目印になるような
大きな建物はありますか?」と聞いても
「分からん」と。
アプリを見ると、高校があったので
「この高校は知ってますか」
じいちゃん「この近くじゃ」
角野小学校に戻りさっきとは
反対方向を歩いていると
スーパーが見えてきた。
「おおあれは知っている」
と嬉しそうな顔をしていたが
少ししんどそうにしていたので
さっき貰ったペットボトルを渡して
「熱中症になったらあかんからこれ飲んで」
じいちゃんは歩いている間ずっと
「忙しいのにすまんのう」と言い続けた。
ウオーキング大会の開会式まで
1時間ぼどあったので
「かまいませんよ、家まで行きますよ」
そうすると、じいちゃんの
知り合いに出会わした。
「おお、おったんかい。」
その人は車を降りてホッとした風だった。
これで安心。
あとはこの人に任せようと思ったが
その人は、
「そのまま歩いて行って」と
一瞬、なんで??と思ったが、
後になって理解出来た。
その人は、じいちゃんが言うには
駐在さんだったそうだ。
じいちゃんが居なくなって
家族、近所で探していたのであろう。
おそらく駐在さんは、
家族に連絡を取ったのであろう。
しばらく歩いていたら、
家族の人らしい人が軽トラに乗ってきて
「ありがとう、もういいですよと」
ふぅ、良かったー。
結局、3キロを歩いて
小学校まで帰った。
これからの日本。
高齢化の影響で
こんなこと
至る所で起きるんでしょうね。
自分も·····。
なんで考えたら
年寄りには
優しくしてあげなくてはいけませんね。