お正月、来客用用意された和菓子と言えば、福梅である。
祖父や父が健在の時、新春の挨拶には、親戚や、付き合いのある家々の方々多く挨拶にいらしたものだ。
そこに出されたのが、上品な最中、福梅である。
今こそ、新年の挨拶もほんの数人となり、寂しくなった。
「福梅」のはじまりは加賀藩10代藩主・重教が催した茶席に献上された菓子だとか。梅の花をかたどった形は、殿様の家紋・剣梅鉢に由来するから、いろんな和菓子の中でも福梅は別格の扱いなんですよね。紅白が正月らしくて縁起がいいです。
飴が入ったねっとりとした餡、砂糖をまぶした皮やシロップ状の砂糖を塗った皮など、同じように見えて各店が随所に工夫を凝らしているので、つい食べ比べしたくなりますね。
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