ichiito-ori

織の記録

季節の移りに

2024-04-01 15:46:17 | のれん、タペストリーなど

暖かくなりました。

部屋の模様替えの季節です。

冬のあいだ中掛けていた 藍染格子の手紡ぎ麻の暖簾から 綿麻の暖簾に掛け替えました。

たて糸:麻60/2

よこ糸:手紡ぎ茶綿(単糸)

筬:8/㎝(引き込み1本)*両端2本引き揃え

機:ろくろ機 平織

仕立て後: 巾42㎝×2 長さ148㎝

全体的に窮屈な布に織り上がってしまいました。

7/㎝の筬を使った方が良かったかもしれません

 

暖簾の縫製でいつも緊張するのは二枚の布を突き合わせるところです。

上下の折り返しを縫った布二枚の突き合わせの部分を下方からかがっていきます。

ねじりのかがり方は、慣れてくると意外と簡単です。

かがり糸に差し色のような糸を用いるとアクセントのある暖簾が仕上がります。

 

 

 

 

 

 


織り機カバー

2024-01-12 15:13:44 | のれん、タペストリーなど

自分の高機をはじめて持った時(最大織り巾60㎝、8枚綜絖、10本踏み木)

いのいちばんに織りたかったものの中に「織り機カバー」がありました。

織りの本には、初心者でも織ることができる織り機カバーの他に、

大判のひざ掛け、ソファー掛け、タペストリーも紹介されていて、

こちらの織り心をくすぐります。

たて糸:紡績綿 1g/8.5m

よこ糸:紡績綿 1g/2.8m

筬:6/㎝(引き込み2本)

綜絖:8枚

踏み木:8本

参考資料:8-SHAFT PATTERNS

仕上げ後:巾56㎝ 長さ170㎝

ずいぶん前に織ったカバーです。

この時の機は知人に譲り、今は90㎝幅のジャッキ機を使っています。

カバーは引き続いて使っていますが、

織り上がった時よりも色目が落ち着いてきています。

 

「どうしても織りたかった、」

今思い返しても、

なぜあんなにこだわったのでしょう。

 

あの頃のような、強い思いが今の自分にはあるだろうかと

ふと、思うこのごろです。

 

 

 

 


冬の暖簾

2023-11-26 16:27:03 | のれん、タペストリーなど

玄関を開けると正面に洗面所が見える我が家

目隠しの為に一年中季節に合わせた暖簾を掛けています。

ちなみに手前の水屋は、私と同い年のつわもの

実家から持ち帰り、今は機と染色の道具が入っています。

リネンを手紡ぎして

藍染して

計画書とにらみ合いながら、 

綛を前に、熟孝したつもりでも、変更したり唸ったり…

麻は夏物といったイメージが強いですが、

手紡ぎのリネン(太めに紡ぎました)は厚みがあって手触りも暖かです。

たて、よこ糸:手紡ぎリネン

筬:5/㎝(引き込み1本)*両端混み刺し

機:ろくろ機 綾織

仕上げ後:巾43㎝ 長さ160㎝×2枚

師走が近づいて冷え込むころになると 出番です