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織の記録

秋色

2023-11-29 15:27:49 | トートバック・小物類

毎朝30分~1時間ほど近くの丘まで歩いています。

上がり切ったところに池があって、この季節になると渡り鳥がやってきています。

どんぐりの木が多いので、山は一面が黄色と褐色ですが、青い空と雲のコントラストがとてもきれいでした。

玄関に二重織りを額に入れて飾っています。

テーブルセンターの注文を受けたときの試し織りです。

なんとなく秋色に見えませんかね?

パッチワークのようにも見える何ともふしぎな織物です。

たて糸、よこ糸:シルク紬糸1/8.5

筬:8/㎝(引き込み1本)

綜絖:8枚

踏み木:8本

機;ジャッキ機

参考資料:染織と生活社 ホームスパンテクニック 森 由美子著


冬の暖簾

2023-11-26 16:27:03 | のれん、タペストリーなど

玄関を開けると正面に洗面所が見える我が家

目隠しの為に一年中季節に合わせた暖簾を掛けています。

ちなみに手前の水屋は、私と同い年のつわもの

実家から持ち帰り、今は機と染色の道具が入っています。

リネンを手紡ぎして

藍染して

計画書とにらみ合いながら、 

綛を前に、熟孝したつもりでも、変更したり唸ったり…

麻は夏物といったイメージが強いですが、

手紡ぎのリネン(太めに紡ぎました)は厚みがあって手触りも暖かです。

たて、よこ糸:手紡ぎリネン

筬:5/㎝(引き込み1本)*両端混み刺し

機:ろくろ機 綾織

仕上げ後:巾43㎝ 長さ160㎝×2枚

師走が近づいて冷え込むころになると 出番です


思い出の布たち

2023-11-24 14:03:56 | さまざまな織と技法

次の仕事まで機はひと休みです。

これは、自分のジャッキ機をはじめて買った時に織った機カバーです。

60㎝幅の機に丁度よく織ったものですが、年月と洗濯を繰り返すうちにすっかり縮んで

今はろくろ機のカバーになっています。

参考資料:MASTERING WEAVE STRUCTURES Sharon Alderman

たて、よこ糸:ローシルク 

筬:7/㎝(引き込み1本)

綜絖:8枚

織ることがおもしろくて楽しくて、夢中になっていたころの作品です。

作品といっても使用目的も考えず、ただただ綜絖と踏み木のタイアップで無限に広がる織りの世界に浸っていたころです。

参考資料:A WEAVER'S BOOK OF 8-SHAFT PATTERNS

たて、よこ糸:シルク紬糸8.5m/g

筬:8/㎝(引き込み1本)

綜絖:8枚

この布は現在、果物かごに掛けて使っていますが、風呂敷にも合いそうな組織です。

ぜひ織ってみたいと思っています。

次の組織もはじめの頃のものです。

参考資料:A WEAVER'S BOOK OF 8-SHAFT PATTERNS

たて、よこ糸:シルク紬糸8.5m/g

筬:8/㎝(引き込み1本)

綜絖:8枚

この組織は布に凹凸が出るので、暖かみのある布になります。

テーブルセンターとして計画したのですが、当初からこの上に飼い猫が座るようになって…

よほど座り心地が良かったらしく、晩年16歳で逝くまでこれが彼女の敷物になっていました。

爪で引っ掛けた後などが残っていますが、良い思い出の布です。


メリノのマフラー

2023-11-17 17:00:03 | ストール、マフラー、ひざ掛け

クリスマスまであと40日ほどですね。

ちょっと気が早いですがこの季節になると巻きたくなるマフラーです。

1/24のメリノウールを筬8/㎝引き込み2本で綾織で織りました。

縮絨後 巾28㎝ 長さ140㎝ 重さ60g

 

これからやってくる冬枯れの景色の中で、

ちょっと派手目なマフラーで寒い季節を楽しみたいと思って織りました。

 

 

 

 

 


変形綾の裂き織り

2023-11-11 16:31:28 | 裂き織り

綾織の裂き織りです。

よこ糸を渡すとき、途中で踏み木を踏みかえることによって、ジグザグの模様を織ることができます。

マットも良いですが、トートバックなどに応用できたらと思っています。

写真は、4枚綜絖のレバー式卓上機で織った  ベンチ用マットです。

この技法は、リジット機でも織ることができます。

4枚綜絖の順通しの要領ですから、スティック等で糸を拾いながら織り進めることができます。