未熟の綿の欄で紹介した写真です。実はまだ手元に残っていて、用途に困っていました。
このボコボコしてふわふわした感触、マフラーは成功でした
そこで、次に考えたのがクッション
以前から挑戦したかった「暮らすように織りを楽しむ」で紹介されている「浮かし織り」
「織布のどちらを選ぶか」で紹介しました。
でも、この浮いた糸
このクッションを日常として使うとどうなるか…
単糸のそれも撚りの弱い糸は、摩擦に弱くて すぐに切れていきます
日常の道具としてはあまりよろしくないのでは…と気が付きました。
暮らしの布を織るにあたっては
ブークレのふわふわ感だけで、見た目の面白さだけを追いかけては良くないのだ思いました。
民芸の面白さというのは、
ただ綺麗だとか素朴であるとかという前に、
使い勝手と機能性も考慮されなければ
それは暮らしの道具とは言えないと、ある人が言っていました。
そしてそこに面白さと粋が加わることによって、愛させる道具となるのだとも
難しいです。単に好きで織っているだけですから、そこまで考える必要はないだろうとも思うのですが
身をもって実感した織物でした。