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建築設計者の日々是好日

建築家として感謝をもって生きる日々の記録

建築学会(広島大会)おたのしみ

2008年10月10日 | まちづくりと景観
建築学会では、一つ楽しみにしていたことがある
宮島である
今まで旅行が好きでいろいろ回っていたが、岡山以西は萩まで空白地帯だった
広島大会なので今まで気になっていた厳島神社を見に行くのである

18日の夕方から宮島へ向かった
夜景を見に行くためである
ライトアップされているということなので、夕景がたのしみ
宮島口から少し歩きフェリーに乗った
台風13号が接近しているということで天候には期待していなかったが、夕暮れの空は薄紅色に染まりいい感じ
ところが、秋の夕暮れは早く宮島に着く前に陽は沈んでしまっていた
急いで厳島神社に行く

薄暗くなった海岸ベリを急ぐとほどなく大きな鳥居が見えてきた
ライトアップされているせいかまだ観光客が大勢いる
外国人の方が多いようだ
何枚か写真を撮ったが、気がつくと潮が引いている
腹もすいたこともあったが夕食をとって少し待つことにした

メインストリートは土産物の店が建ち並んでいる
修学旅行の中学生が大勢いて買い物をしている
食事をするところを探したが7時前だというのに1軒しか開いていなかった
友人から穴子飯がいいと聞いていたが、カキフライを注文した
目の前で揚げられたカキフライは、濃厚で汁のたっぷりなもので東京では食べられないような一品であった
食べ終わろうとする頃、H女史から電話でレンタカーを借りて近くまで来たという
外へ出て潮の具合を見に行くとだいぶ満ちてきていた
小一時間たったころH女史一行が到着した

再度大鳥居を見に行って記念写真を撮った
友人たちは明日は岩国に行くとのことで、今夜が厳島神社の見納めだ
私は明日再度見に来ることとした

友人たちに車で広島のウエルシティに送ってもらたが、疲れていたのかぐっすり眠ってしまった

次の朝は晴れていた
ニュースでは台風が四国付近まで接近して、関東も風雨に警戒するようにとのことだったが広島は不思議と雲行きを見る限り台風の接近は影響のない様子

チェックアウトして丹下さんの平和記念ミュージアムを見学し、原爆の残酷さを再認識した
慰霊碑で黙祷し外国人の観光客に記念写真を撮ってもらった
原爆ドームを見た後、市電で広島駅に出て再び宮島に向かった

昨日は荷物を持ったまま歩き回って失敗したので、今日は宮島口の駅でコインロッカーに不要な荷物を入れて出発した
昨日と違い明るい海に厳島神社が見えてきた

フェリーを下りてタクシーで眺望のいい多宝塔の近くに行こうと思ったが、全くこない
仕方ないので電話すると「少ないので」と謝られあきらめた
駅に戻るとレンタサイクルがあるというので借りた

走り出してすぐに立ち話していたご婦人に「多宝塔まで登ると厳島神社の全景が見えますか」と尋ねた
ご婦人の一人が「眺望ならそこから見えるところに展望のいい高台があるので行ってみるといい」と教えてくれたので自転車をおいて行ってみることにした
階段を上ると確かに宮島の街全体が展望できる
しかし、厳島神社は見えなかった
すぐに下りて多宝塔に向かった

多宝塔の下の宝物館まで自転車でいったが坂道は急だ、そこから階段で登った
汗が噴き出す
多宝塔に着いたが全景が見えない!
すると裏手の山から下りてくる人がいるので聞いてみると「木が邪魔で見えない」
それでも少しはいいのだろうと登ってみたが、やはりあまり見えなかった
多宝塔のすぐ下の樹木がじゃまなのだ
ああもったいない!

フィレンツェのテベレ川沿いの高台にあるミケランジェロ広場のように、景勝地では全景を見渡すポイントが欲しい!
景観を壊さず、新たな構造物も付け加えず実現できる方法がないものだろうか?

それでも、厳島神社の全体像はつかめた
神社自体は入り江の一番奥に建てられている
大鳥居はその入り口に建っているのだ
潮の満ち干でその景観も随分と変わることを実感できたし、渡り廊下で接続された建物群と鳥居の見え隠れ、五重塔や海との関係、鳥居から迎え入れるようなアプローチなどなどいい経験となった
やはり現地で実物を見てその空間の中に自分を置いてみないことにはそれを語ることは出来ないと今更ながらに思いを強くした
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建築学会(広島大会)聴講

2008年10月10日 | Weblog
自分の発表を終わってから、それぞれ興味のあるところへちらばった
私は「住環境ビジョンの再構築」というPDを聞きに行った

住宅小委員会のPDだと思うが、住環境政策と住宅供給の市場メカニズムなどについての発表があった
日本と英国の住環境の姿の違い、非営利セクターの困難性、若年層の住宅問題、格差など住宅問題は社会や国の形を映す鏡と言えるのかもしれない
問題は多いが着実に少しづつでもいい環境をつくることを念頭に活動して行くことが大切だ

次に環境系のセッションを聞きに行った
BESTという環境評価システムの立ち上げを多数の関与で開発している
私の義妹も発表と司会を務めていた
CASBEEのような定性的な評価尺度を入れずに、環境評価を数値的に客観化しようという試み
非常にやっかいな相手を数値化するのは実に大変だ
いくつもの壁がありそうだが、実現すればワールドワイドな指標として認知されるだろう

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建築学会(広島大会)発表

2008年10月10日 | Weblog
本日はやっと発表の日
ホテルでY先生と合流してバスで大学へ
久しぶりの学会はなかなか活気があった

会員証でCPDのチェックが可能になっている
参加費は事前に払い込んであるので簡単だったが、混んでいて2人は受付で時間がかかった
Y先生に広島大の概要を案内頂き、丹下さんの図書館など見学した
日本有数の敷地面積とのことで、とても全部を見ることは出来ない
受付から発表の教室に行くにも10分くらいかかったろうか

教室に着くと前のセッションが終わるところだった
着席して時間を待つ
インターバルに各自のパソコンをプロジェクター切替器に接続して待機する
私はトップバッターで発表
MacBookは調子がいい
事前の準備通りに発表を終わり、H女史に引き継いだ
ところが!
パワポの設定を間違え、女史の発表の途中でプレゼン画面は真っ暗に!
どうしようかと思ったが、女史は慌てることなく発表しているので救援に行くのをやめた

プレゼンでミスったにもかかわらず、質問はそのセッションで一番多かった
実践事例の発表は興味が多いのだとY教授と話し合った
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建築学会(広島大会)前夜

2008年10月10日 | Weblog
以前より準備していた建築学会発表
台風が近づいているので心配だったが飛行機は揺れることもなく無事広島空港に到着
すぐに西条のホテルに行き共同発表するH女史とプレゼンの打合せ、読み合わせ

そうこうしているうちに、女史の友人の熊本にいる元広島大のY先生が到着し、3人で酒蔵巡りに出かけた
Y先生は広島大にいる頃酒蔵の活性化の活動をしていて、町を歩いているとそこここから「先生!」と声がかかる有名人
先生の本日のねぐらは酒蔵のひとつの離れという贅沢さ

お酒に詳しいクライアントから西条はいいですよと聞いていたが、こんなに蔵造りやレンガの煙突が残っているとは
日本3大酒造りの町との評判にたがわぬものだ
行く先々でわき水を飲み、お酒の試飲をしながら歩いているといい気分になって来た
東京では聞かないお酒を何本か買って送ってもらった

夕方から酒鍋というのを囲んで3人で地酒を楽しんだ
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