気候変動の影響だと思うが、毎日暑い日が続いている。
今設計している建物の省エネ計算が終わった。建物の省エネはエネルギー消費の低減が目的だが、問題は温暖化効果ガスを減らすことのはずだ。
以前、東大のある教授に温暖化はエネルギーの使い過ぎが問題ではないかと伺ったところ、そうではなく、温暖化効果ガスが地球の熱を宇宙空間へ放出することを妨げていることが問題だと言うお話をいただいた。温暖化効果ガスの大きな部分は人類の営みに基づき排出される二酸化炭素だと思う。二酸化炭素を吸収して成長している森や草原を減らすような開発は、二酸化炭素の放出以上に問題だと思う。
二酸化炭素の回収事業も試みられているようだが、まだまだ実証実験段階のようだ。
日本でできそうな事はなんだろうか?
お米の栽培を二酸化炭素の吸収と考えればもう少しできることがあるのではないかと思う。国立環境研究所の研究では、草の吸収した二酸化炭素の多くの部分が根っこや地下茎として蓄積されているそうだ。地下部分は地上部分の5倍の炭素を蓄積しているということなので、収穫後に根っこを掘り出して燃料にすれば二酸化炭素の回収だけでなくカーボンオフセットエネルギー源としても使えるはずで、温暖化対策に二重の意味で有効なのではないだろうか。
農業的には根っこを土の中に鋤き込んできたことを考えると問題があるのかもしれないが、問題をクリアにできる技術開発が可能であれば進めていただきたいものだがどうだろう?
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