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建築設計者の日々是好日

建築家として感謝をもって生きる日々の記録

地球温暖化による異常気候対策

2024年08月22日 | 提言
温暖化はじわじわと進むのだと思うが、ここのところ気候に急激な変化が始まっていると感じる
私が若かった頃は北アルプスに登山に行くのは梅雨明けして天候が安定する7/20以降で、東京でも30度を超えるのは1週間程度だったと記憶している
それが今は梅雨入りさえはっきりせず、いつのまにか30度を超える日が続き40度に迫る勢いだ
テレビは熱中症にならないように室内でエアコンをつけて過ごすよう呼びかけているが、エアコンは暑ければ暑いほどエネルギーを使うし、停電してしまったらどうなるかの想像力が欠けているように思う

事態は切迫しているのかもしれないのに、人類は経済成長優先で何か呑気な風潮に不安を感じる
コップの水が溢れる直前なのかもしれないのに、世界の政治家で科学者や環境活動家の警告に耳を傾けているのは一部で、フェイクだという彼の国の元大統領がいるし、ほとんどの先進国首脳が暑い中でも背広にネクタイをしていて全体に危機感が足りないのではと危惧している

提案だが6、7月は強制的に仕事を1週間休む、あるいは自宅勤務を義務付けるといった施策を打つのはどうだろうか?
移動などに伴う化石燃料由来のエネルギー削減、そして温暖化効果ガス削減になるはずだ
同時にみんなが休むと社会活動に支障があるだろうし、農業や畜産、病院、清掃など休むに休めない方がいることもあるので、可能な業種だけでも交互に1週間ずらして4分割で休むことにするという方法など考えないといけないだろう
日本では8月に1週間程度のお盆休みがあり、8月は3/4の稼働率と考えられるがそれでも経済は回っている
暑い時期の活動を社会全体で月間25%近く休止すれば、省エネで数パーセントの温暖化効果ガス削減を追求するよりよほど温暖化効果ガス排出抑制になるのは間違いない

気候変動で強制的に活動を制限せざるをえないことにならないうちに効果ある手を打ち、混乱なく対応するのが人類の知恵というものではないだろうか?
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草の炭素吸収と利用

2024年08月01日 | 提言

気候変動の影響だと思うが、毎日暑い日が続いている。

今設計している建物の省エネ計算が終わった。建物の省エネはエネルギー消費の低減が目的だが、問題は温暖化効果ガスを減らすことのはずだ。

以前、東大のある教授に温暖化はエネルギーの使い過ぎが問題ではないかと伺ったところ、そうではなく、温暖化効果ガスが地球の熱を宇宙空間へ放出することを妨げていることが問題だと言うお話をいただいた。温暖化効果ガスの大きな部分は人類の営みに基づき排出される二酸化炭素だと思う。二酸化炭素を吸収して成長している森や草原を減らすような開発は、二酸化炭素の放出以上に問題だと思う。

二酸化炭素の回収事業も試みられているようだが、まだまだ実証実験段階のようだ。

日本でできそうな事はなんだろうか?

お米の栽培を二酸化炭素の吸収と考えればもう少しできることがあるのではないかと思う。国立環境研究所の研究では、草の吸収した二酸化炭素の多くの部分が根っこや地下茎として蓄積されているそうだ。地下部分は地上部分の5倍の炭素を蓄積しているということなので、収穫後に根っこを掘り出して燃料にすれば二酸化炭素の回収だけでなくカーボンオフセットエネルギー源としても使えるはずで、温暖化対策に二重の意味で有効なのではないだろうか。

農業的には根っこを土の中に鋤き込んできたことを考えると問題があるのかもしれないが、問題をクリアにできる技術開発が可能であれば進めていただきたいものだがどうだろう?

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