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建築設計者の日々是好日

建築家として感謝をもって生きる日々の記録

GATTI CASA-02

2011年04月12日 | 建築
GATTI CASAの方向性が見えてきました
ネコを愛する人たちがいい関係で永く暮らし続けることのできる賃貸住宅
そして、高齢になってもそれなりの自立した生活ができる地域社会が目標として見えてきました

まずは、共同住宅としての基本性能、住み易さ、居心地、プライバシーの尊重、人間関係の調和などをネコに対するしつらえと併せ持った「いい住まい」ができればいいなと思います
今回の計画にとどまらず、将来を見据えてより良い住環境に発展するよう充分考えて行かなければなりません

それにしても、これができるのが楽しみです
O-TA-NO-SHI-MI-NYAN!
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原発は独立した科学省を設立して許可することを提案します

2011年04月10日 | 環境
原発を設計しているのは独立した設計会社がある訳でなく製造メーカーの中で雇われている社員です
そしてそれを許認可するのは経済産業省や原子力安全委員会、原子力保安院など推進又は肯定側の機関のようです

ここにある問題は、設計のチェックに経済的視点が入る、または科学的、技術的な判断以外の何かが入り込むことです
原発は単なる製造者責任では済まない、経済問題を遥かに超えた大きな問題を内包していることが今回の事故でよくわかりました
新聞の報道で見えてくるのは、設計技術者は原発の非常時の危険性を会社の上層部に進言しているにもかかわらず、経済的な理由などで対応されないこととなったり、後回しになったりしていて事故が起きたという理不尽な状況です
このことから今回の原発事故ははじめの原因は津波だったにせよ、そのような事態に対する事前の対策が不十分だったことによる人災ではないかと考えられます

原発の設計と製作チェックは、経済産業省ではなく経済から独立した機関が行い、さらに科学者や技術者等で作る第3者機関が内容の審査を行うという仕組みが必要ではないでしょうか?
現在のように経済産業省が管轄することはやめて、たとえば「科学省」といった政策全般を科学的視点からチェックする専門家を集めた独立機関が許認可をすべきではないでしょうか?

外国の事情は詳しくないですが、IAEAが強制力を持ち得ない国際社会にも反省していただきたいものです
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「壊れないこと」の補足

2011年04月10日 | 建築
「壊れないこと」が大切と前に書いたのですが、すこし補足したいと思います
建築基準法が求めている「壊れないこと」とは、大規模に崩壊したり倒壊しないことを指しています
3月11日の東日本大震災で、東京は震度6弱でしたが、この震度でどのくらいの建物被害が想定されているのでしょうか?
実は震度ごとに被害の程度が細かく規定されている訳ではありません
技術的には、震度7では倒壊はもちろん外壁の脱落や屋上に設置した設備機器の脱落など重大な結果をもたらすような事象はないように構造計算や機器類の設計がなされています
これらの思想は前にお話しした宮城県沖地震のあとで策定された「新耐震基準」というものに反映されたものです

というわけで逆に言えば、壁にひびが入ったり、内部の仕上げが損傷することは当然のようにありえるわけです
これらの事象は震度7でなくとも起こりえるもので、その程度や範囲が違うということになるでしょう
そして中高層建物では階によっても被害の程度は変わることがあります

また、設計には優先順位と言うものがあります
たとえば外部への避難階段に出るドアですが、以前地震で歪んで開かなくなった事故がありました
これではいざと言うときに逃げることが出来なくなります
そのため、現在はドア自体の強度が高められていて相当の地震でも歪まない製品になっています
そうすると地震で建物が揺れたときにドアは歪まずびくともしないので、回りの壁が揺れて動くとドア枠の周囲で内部の壁のボードがドア枠にぶつかって壊れるという事象が起こります
この例のように、壊れたり故障すると困るものは他のものに優先されて守られているのです
内部のボードは修理すればいいという前提になっていることがほとんどです
ちなみに外部のパネルとドア枠の隙間は動いても壊れない程度離してセットしてあり、シーリング材という固くならない防水材で塞がれています
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