今日のマコなり社長のインサイドストーリーズから
・「目的地が決まっており、そこに向けてどのように辿り着くのか」という考え方は、戦略のピラミッドの下のほうにある。
・「いかに戦わずして勝つのか」「いかに戦いを略すのか」ということの大部分は、イシューを見極めることであり、イシューを見極めるとは目的地を決めることである。
・ビジネスにおいては「本当にそれは解くべき問題なんだっけ?」ということを考えなければならない。
・社員は「東京から千葉に行くか、神奈川に行くか」を考えているが、経営層は渋谷から世界中のどの街に行くかという視点で考えている。もっと大きい地図を見ている。
・働いている全ての人は自分の与えられた役割の中で、イシューを見極めなければならない。解くべき問題はなんなのかを考える必要がある。リーダーのイシューの見極めが失敗すると、組織は沈む。そこで働く部下がどんなに優秀だったり、解くべき問題はなにかを考えていたりしても失敗する。これは組織で働く以上、仕方ないことである。
・どこに向かうのかが大事。その見極めはどんな仕事をやっている人にもある。
【仕事のスピードが速い人の3つのポイント】
1.レスの早さは正義である。
・全ての連絡に対してレスが早い必要はない。ただ、自分が真剣に取り組んでいるプロジェクトに関してはレスは早くなければならない。どんなに難しいテーマであっても一旦は返さなければならない。一旦返すことが大事である。なにかを聞かれたり求められたりしたときになにも返さなければ、プロジェクトがその人で止まってしまう。
・これまで一緒に仕事をしてきた人の中で「レスは遅いけど優秀だな」と思った人は一人もいない。
連絡がきたら常にすぐに返す必要はない。ただ「あの人はいつ連絡を送っても返ってくるよね」というレベルのレスの早さは必須である。
2.スタートしなければならない限界を認識したうえでの、作業を開始するまでの遅さである。「向かうべき場所を見極める」ために時間をかける。
・仕事が早い人はすぐに作業を開始する人ではない。「一旦作業をやってみよう」という気持ちで進めて、いつまでも終わらない人は仕事が遅い。
・仕事をさばくスピードが早い人は、いきなり車のアクセルを踏まない。そもそも、車に乗らない。車は駐車場に停めて、クーラーが効いたファミレスでキンキンに冷えたアイスコーヒーを飲みながら、情報を集めて計画を立てる。絶対に車には乗らない。そもそもどこに向かうのがいちばん良いのかを見極める。その全てが決まって初めて、車に乗って走り出す。
・衝動を抑えて「そもそも、ここに行くべきなんだっけ?なにがしたいんだっけ?やるとしたらどんな段取りが良いんだっけ?」ということを考え抜いて、いきなり作業を開始する人よりも遅くスタートして一瞬で仕上げる。
・文章ベースで企画を練って「これでいけるな」と思ったときに、最後にスライドを作り始める。そのときに時間が足らなくて、スライドのクオリティが下がることがあるが、「企画に時間を使い過ぎた」と感じても満足度は下がらない。資料が綺麗でも内容がつまらなかったら終わりである。
3.止まっている時間の短さである。
止まっている時間が短いというのは、とにかく人から聞いて情報を集めたり、思考を整理したりして、手を動かしたりしている。正確には、手を動かしていない時間の短さである。「とにかく紙に書き出せ」というのは止まるなということである。人は書くことによって初めてアイデアが湧いてくる。手を止めないことが大事である。それは動きを止めないこととも言える。迷った時に書き出すことができる人は、仕事のスピードが早い。