組織が成果をあげるにはマネジメントを機能させるしかない。
そして、マネジメントを機能させるためには「理想を求めて、今ある道具を使って、ケースバイケースで対応する」ことである。
現実的には、マネジメントを機能させることができるのは当事者しかいなくて、やってみないことにはうまくいくかどうかはわからない。
実際にやってみて、うまくいったら正解で、うまくいかなかったら間違いだったということになり、うまくいかなかったことで得られるノウハウを次に生かすことになる。
ということで、ビジネスが成功するか失敗するかは、結局はやってみなければわからないというのが真の正解でありドラッカーが述べていることなので、あらゆるところでドラッカーのマネジメントは登場するが、最終的に受け入れられていないように感じる。
ドラッカーは「マネジメント 基本と原則」の初めでマネジメントについて以下の3つのことをいっているが、「マネジメントの基本と原則」を実践したからといって成功するとは言っていない。
1.マネジメントには基本とすべきもの、原則とすべきものがある。
2.それらの基本と原則は、それぞれの企業、政府機関、NPOの置かれた国、文化、状況に応じて適用していかなければならない。
3.基本と原則は、状況に応じて適用すべきものではあっても、断じて破棄してはならないものである。
ビジネスを成功させるためにドラッカーを学ぶケースは多々あるように思うが、ビジネスがうまくいっていない時に「マネジメントの基本と原則」に反していることはないかを学ぶ方が有効ではないか?