第二次大戦後の半世紀、企業はその経済的側面、すなわち富と雇用の創出で成功した。
だがネクスト・ソサエティにおいて、企業にとっての最大の課題は社会的な正統性の確立である。
すなわち、価値観、ミッション、ビジョンの確立である。
今日すでに、ドイツ、日本、アメリカの企業のトップたちは、それぞれの方法において同じことを始めている。
すなわち、それぞれの組織としての個の確立である。
:「経営の真髄 p104」
人としての個の確立にも関係があると思われる。
養老孟司は人の生きる目的はなく、仕方がないから生きているといった。
あらゆる存在するものも究極的にはそうなんだろう。
ところが人間のみは生きる目的を考える余力を生み出してしまった。
さらに人間力(ジンカンリョク)を機能させる力を生み出してしまった。
組織としての個の確立を目指すことは、人としての個の確立に有益である。