政治や社会において意味があるのは、人種的特性ではなく、価値に関わる理念と社会的な実態、および前者の後者への適応すなわち政治体制である。
理念と実態は人種的特性と直接の関係はない。
理念は人種的特性によって規定されるものではなく、人間が自由意思によって選択するものである。
実態もまた人種的特性とは関わりなく動く。
理念と実態は人種的特性や国民性とは無関係である。
:「産業人の未来 第一章:産業社会の行方」
政治体制とは価値に関わる理念と社会的な実態。
社会的な実態は、よりよく変化していくべきものである。
そのためには、価値に関わる理念に関して、一人ひとりが人間として平等であることを認識することから、妥当かどうか確認する必要がある。
そして必要であれば、慣習を見直す必要がある。
慣習とは、古の権力者が、良かれと思って、もしくは都合のよいように作った可能性が高い。
社会とのバランスを取りながら、一人ひとりが自ら考えて行動する時代になっている。
先進国では責任ある自由人と泰平の奴隷のどちらも選ぶことができる時代になっている。
泰平の世になってもなお責任ある自由人を選びたい。