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「盗む」の名言集

芸術とは盗むことだ。

:パブロ・ピカソ

 

未熟な詩人はまねるが、熟練した詩人は盗む。

無能な詩人は盗んだものを壊すが、有能な詩人はより優れたもの、少なくとも違うものへと変える。

つまるところ、有能な詩人は、盗んだものを盗む前とはまったく異なる、独特な雰囲気に変えてしまうのだ。

T.S.エリオット

 

アーティストはよくこんな質問をされる。

「どこからアイデアがわいてくるんですか?」

正直なアーティストはこう答える。

「そりゃ、盗むのさ」

アーティストは世界をどう観ているのだろう?

まず、盗む価値があるものを探す。

探したら、また別のものを探す。

たったそれだけなんだ。

こんなふうに世界を観ていると、何が「よい」もので、何が「悪い」ものかなって、どうでもよくなってくる。

目の前にあるのは、「盗む価値のある」ものと、「盗む価値のない」ものだけなんだから。

盗めるものは、そこらじゅうに転がっている。

今日、盗むものが見つからなくても、明日、1ヵ月後、1年後に見つかるかもしれない。

「僕がじっくり鑑賞するのは、盗めるところがある作品だけだね」

:デヴィッド・ボウイ

 

「何かを“オリジナル”と呼ぶやつは、十中八九、元ネタを知らないだけなんだ」

一流のアーティストなら、無から生まれるものなんて何もないと知っている。

創作作品には必ずベースがある。

100パーセント“オリジナル”なものなんてないんだ。

聖書にもこんな一節がある。

「太陽の下(もと)に新しきものなし」

そう聞くと、気が滅入る人もいる。

でも、僕にとっては希望だ。

:ジョナサン・レセム 小説家

 

「言うべきことは、すでに誰かが言っている。だが、聞いている人がいなかったばかりに、言いなおすはめになるのだ」

「オリジナルでなければ」という肩の荷を下ろせば、僕たちはもう無から何かを作ろうなんて思わなくなる。

 他人の影響を避けようとするんじゃなくて、受け入れられるようになるんだ。

:アンドレ・ジッド フランスの小説家

 

アーティストは収集家だ。

でもホーダー(ためこみ屋)じゃない。

何が違うのかって?

ためこみ屋は何でもかんでも集める。

アーティストは取捨選択して集める。

「これこそ」と思うものだけを集めるんだ。

こんな経済理論を知っているかい?

いちばん親しい友人5人の収入を平均すると、その人の収入がわかるんだって。

アイデアも同じだと思うんだ。

君のまわりに何があるかで、君の限界が決まる。

僕の母親はよく、「ゴミからはゴミしかつくれない」と言っていた。

昔は意味がわからなかったけれど、今ではよくわかる。

君の仕事は、抜群のアイデアを収集することだ。

抜群のアイデアを集めれば集めるほど、盗むものが増えていくのだから。

:???

 

「自分の感性と共鳴するもの、想像を掻き立てるものなら、どんなものからでも盗みなさい。

 昔の映画、今の映画、音楽、本、絵、写真、詩、夢、雑談、建物、橋、看板、木、雲、水、光、影。

 どんどん吸収し、心に訴えかけるものだけから君の作品(盗品)は本物になる」

:ジム・ジャームッシュ/アメリカの映画監督

 

盗むとは「盗用する」ことではない。

「まねをする」ことは単なる「模倣」だが、「盗む」にはインスピレーション、ひらめきなど、天から舞い降りてくる感覚がある。

俗にいう「ピンときた」「降りてきた」ということ。

「まね」は表面的で形や外観だけをまねるだけだが、「盗む」は本質や真髄を自家薬籠中(じかやくろうちゅう)のものにするということ。

盗んだ「本質」を自分の中で発酵、熟成させ、まったく別の新たなオリジナルアイデアをつくりあげること。

回転ずしを最初に思いついた白石義明氏は、ビール工場を見学したとき、ビールが流れているベルトコンベアを見て思いついたという。

まさに本質を見抜いてその真髄を盗み、それをまったく別の新しいビジネスへと昇華させた。

いいものをどんどん吸収し、その本質や真髄を自家薬籠中のものとしよう!

:???

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