たとえば、 ある キャンペーン で「 かけ られる コスト は 100 万 円 以下」 という 制約 条件 を 与え られ た とき に、「 その 100 万 円 以下 という のは 本当に 制約 条件 なのか?」 と 疑う のが、 ストリート スマート です。
プロジェクト マネジメント は、 クオリティ と コスト と 納期 の バランス を どう 取る かで 決まり ます。
この 3つ の うち の どれ かは 制約 条件 で、 どれ かが 目的 関数 です。
たいてい、 クオリティ を マックス に する のが 目的 関数 で、 コスト と 納期 は 制約 条件 です。
「 100 万 円 以下 で 3月 末 まで」 といった 具合 です。
ところが、 クオリティ を 高めよ う と する と、 コスト は どうしても 上がっ て しまう。
「 100 万 円 以下」 という 制約 条件 を 守れ なく なっ て くる わけ です。
そこで、 そもそも「 100 万 円」 という 数字 は 絶対 なのかを 疑っ て み ます。
よく よく 調べ て みる と、「 コスト を 売上 目標 500 万 円 の 20% 以内 に 抑える」 という ところ から 出 て き た らしい。
だ と し たら、 制約 条件 は「 100 万 円 以下」 では なく、「 売上 の 20% 以内」 で ある はず です。
そう考えると、売上を倍にできるなら、コストも倍の200万円までかけることができます。
200万円かければ、クオリティも上がって、納期も短縮できる。
それによって競合他社を出し抜くことができるかもしれません。
みんなが勝手に「100万円以下で3月末まで」と思いこんでいるなら、その裏をかいて制約条件を見直せば、突然選択肢がグンと広がる。
それがストリートスマートの考え方です。
尾原 和啓. どこでも誰とでも働ける――12の会社で学んだ“これから”の仕事と転職のルール (Kindle の位置No.1788-1797). ダイヤモンド社. Kindle 版.