Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ シャンティリー・レース / ビッグ・ボッパー :1958年作

2024年02月02日 08時00分00秒 | その他の洋楽
“音楽が死んだ日” 〜 第二章
大惨事が起きると、必ずといってもいい程、“危うく難を逃れた人”、あるいはその反対に、“自らその窮地にはまり込んで行った人”といった、それぞれの運命を分けた話が出て来ます。

そのいい例が、大人数が乗り込む航空機事故でしょう!

直前に体調不良で搭乗を断念した人が出て、諦め掛けていたキャンセル待ちの人が、離陸直前に運よく搭乗出来たと思ったら、、、
直後に墜落事故・・・!

この手の話は必ずと言ってもいいくらいに、後日談として残っていますね!

こんな運命を分けた出来事が、“音楽が死んだ日”のエピソードとして残っております。
前回、犠牲になった3人のロック・スターの内、バディ・ホリー(22歳)とリッチー・ヴァレンス(17歳)の名前が出ました。

今日は残る一人のお話を・・・


The Big Bopper

巨漢のナイスガイ
体重が130キロを超す巨漢のジャイルス・ペリー・リチャードソンは、その身体つきから“The Big Bopper ”という通称で呼ばれていました。

陽気なキャラクターと巧みなパフォーマンスに人気が集まり、レコードがヒット、スターの仲間入りを果していた彼でしたが、元々は、ラジオの人気D.Jとして活躍していたという変わり種でした。

そんな彼が参加したのが、1959年1月23日ミルウォーキーを皮切りに、バディ・ホリーリッチー・ヴァレンスとディオン・ディムーチと組んだ『ウィンター・ダンス・パーティ』というツアーでした。
このツアーは、コンサートが終わったら、出演者全員が大型バスに乗り込み、全米各地を移動するといったいわゆる“ワン・ナイト・スタンド”というハードなスケジュール〜ドサ周りってやつですね!

ところが、、、

身体のデカイ彼には、バスによる移動は苦痛以外の何物でもなかった!

しかも、その移動用のバスというのが、廃車間近としか思えないような元スクールバスのお下がりのポンコツ~
ツアー早々、ヒーターの故障で暖房も効かず!

とうとう彼は、風邪で体調も最悪の状態に・・・

そんなある日、どうしても早く現地に着きたかったバディ・ホリーが、1人36ドルのチャーター料でセスナ機による移動を提案!
ただし、定員3名!

希望者が3人以上だったので、コインの賭けで決めることに・・・


Dion DiMucci

その賭けに乗らなかったのが、ニューヨークの父母達の家賃と同じ料金は贅沢だと思ったディオン・ディムーチでした。

そして、、、


Waylon Jennings

最初に勝ったのは、バディのバック・バンドのクリケッツのギタリスト、ウェイロン・ジェニングスでしたが、、、

どうしてもセスナ機に乗りたかったビッグ・ボッパーが体調を理由に、「乗り込む権利を譲って欲しい」と彼に懇願します。

仲間意識の表れか、ジェニングスは、巨漢の男に権利を譲ることになりました。

人の運命というのは過酷なもの・・・

正に、、、紙一重で“天国と地獄”ですね❗️



【 Single Data 】
リリース:1958年
チャート:Billboard 1位


そんなことで今日は、自ら貧乏くじを引いてしまった“The Big Bopper”が、1958年の夏にヒットさせた曲「Chantilly Lace」をご紹介させていただきます。
彼の楽しいパフォーマンスが、この曲を全米6位まで引き上げることに~古き良き時代のアメリカのエンターテイメントの楽しさを感じされられます!

シャンティリー・レース / ビッグ・ボッパー
ハロー、ベイビー、ビッグ・ボッパーだよ
ああ、なんてお前は可愛いんだ
俺は自分がやりたいことを
やってるだけさ
ベイビー、俺が何を欲しがってるかわかるだろ

シャンティリー・レース、可愛い顔
そしてポニー・テールがぶら下がってる
お尻を振りながら歩いてる
話しながらクスクス笑えば
世界がぐるぐる回っちまう
俺をこんなに愉快にさせてくれる
大きな目の女の子は
他にはいないよ、思わず金を使っちまう
まるで首の長いガチョウのように自由な気分さ
女の子らしく、ベイビー、それが俺の望みさ

どうしたんだ、ベイビー
でも、でも、でも、ハニー
ベイビー、俺が何を欲しがってるかわかるだろ

どうしたんだよ、ハニー
8時に迎えに行くよ、遅れないさ
でもベイビー、俺、金がないんだ
大丈夫だよ、ベイビー、俺の好みなら知ってるだろ




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