4人の優れたソングライターが、
それぞれ曲を持ち寄りアルバムを作った。
こんな感じなアルバムが『デジャ・ヴ』。 バラエティーに富んでおり、統一感はないものの、絶妙なバラバラ感があるアルバムです。
それでいて、見事なまでのメンバー横一線の平等感が半端なく、アルバムの内容も最初と最後に三声コーラスで押し通す曲を持って来て、挟まれた残りの8曲はメンバー4人がそれぞれ2曲づつリード・ヴォーカルを努め、その2曲もA面とB面に1曲づつ配置するという徹底ぶりでした。
アルバムに収録された10曲の内、1曲はメンバー外からの提供で、残りの内訳は4人が2曲づつ持って来て、残りの1曲はスティルスとヤングの共作です。 そもそもバンド名も4人それぞれのファミリー・ネームを並べただけですし、バンドというより4人の集合体と考えた方が自然です。 そういった意味では、『デジャ・ヴ』は理想的なアルバムなのかも知れませんね。
今日ご紹介する曲は、このアルバムで、唯一、メンバー外から提供された「ウッドストック」です。 この曲を書き上げたのは、当時、グラハム・ナッシュのガール・フレンドだったジョニ・ミッチェル、「サークル・ゲーム」のソングライターですね。 前年の1969年8月に行われた“ウッドストック・フェスティバル”のニュースを見ながらこの曲を書き上げたジョニ・ミッチェルでしたが、その時その場所にいられなかったという喪失感がよりウッドストックの印象を強烈にしたようです。 CSN&Yは1970年3月11日にリリースされたアルバム『Déjà Vu』に収録、同日にシングル盤のA面曲としてこの「ウッドストック」をリリースしました。 ニール・ヤングはリード・ギターで参加しています。
ジョニ・ミッチェルはCSN&Yから遅れること1ヶ月の1970年にリリース、「サークル・ゲーム」同様、セルフカバーという形の発表となりました。 この曲がよくCSN&Yのヴァージョンになったなぁと思うくらいの違いがあります。
Woodstock - Joni Mitchell
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます