今、開かれる男の世界"MANDAM"
男らしさとは 男臭さとは 男のドラマを演出する
新しい男の化粧品 マンダムは男の体臭
以上のナレーションの後、「んんんん~~~マンダム」とカウボーイ姿がよく似合うハリウッドの人気俳優チャールズ・ブロンソンのテレビCMで流した一言が1970年の秋以降に大流行しました。
今だったら間違いなく“流行語大賞”の最右翼候補になったことでしょう!
日本で初めてハリウッド・スターを使ったこの男性化粧品の宣伝は、とてもインパクトがありましたが・・・
当時と今では価値観や理想の男性像等の違いがあることから、「男臭さ」という言葉で顔をしかめられ、「男の体臭」という言葉で腰を引かれてしまうのでは・・・(笑)
この化粧品会社のマンダム、元々の社名は「丹頂株式会社」、1970年7月に発売開始した“マンダム・シリーズ”9品種10品目のヒットにより、翌1971年4月に社名を「株式会社 マンダム」と改めることになったわけです。
今でも、ドラッグ・ストアの陳列棚に"MANDAM"の文字を目にすると無意識の内に思わず・・・
「んんんん~~~マンダム」
全く洋楽はおろか洋画の俳優など興味ない人にも、大きなインパクトを与えたマンダムのCMは、チャールズ・ブロンソンの知名度を更にアップさせ、またCM曲を大ヒットさせました。
今日ご紹介する「マンダム~男の世界 Mandom ~ Lovers Of The World」は、1970年代初頭の洋楽ヒットチャートを象徴するように、日本独自の大ヒット曲となりました。
恐らく当時、小学生で洋楽など興味なかった人でも『あ~知ってる、知ってる』となるのでは・・・
歌っているのは、カントリー歌手のジェリー・ウォレスと言う人で、カントリー・チャートにおいて35曲をチャート・インさせ、1972年にはビルボードで1位となる「If You Leave Me Tonight I'll Cry」をヒットさせている大御所…
日本においてカントリー歌手は知名度という点で他のジャンルのアーティストと比べると劣りますが、彼は決して二流どころではない大物なんですね!
そんなことからも、丹頂株式会社としては、社運を掛けての大プロジェクトだったんでしょう~
このイメージ戦略は見事でしたね!
当時、一刻も早く、“男の世界”に足を踏み入れたかったのですが、坊主頭だった為、高校になるまで“男の世界”入りは御預けとなりました(笑)
Mandom ~ Lovers Of The World - Jerry Wallace
男の世界 / ジェリー・ウォレス
世界中の恋人たちが愛し合う
すべての大陸の女たちが
愛する喜びを知ること、
それがマンダムの世界
どこかで君を待ってる人がいる
もうすぐこの世界は君のものになる
音楽が流れ始め
夜が朝になる
闇は消え去ってゆく
愛する人が近くにいれば
その時、君はマンダムの世界にいる
世界中の恋人たちが愛し合う
すべての大陸の女たちが
愛する喜びを知ること、
それがマンダムの世界
どこかに、君のための場所がある
人生の至福がタダで手に入る場所
そこでは、いつも季節は春
幸せが支配し
君の夢はすべて叶う
君の愛する人が、君を愛してくれるとき
そのとき、君はマンダムの世界にいる
世界中の恋人たちが愛し合う
すべての大陸の女たちが
愛する喜びを知ること、
それがマンダムの世界
♬ ♪ ♬ ♪ ♬ ♪ ♬ ♪ ♬ ♪ ♬ ♪
1970年10月第3週
【 オリコン週間シングルチャート 】 1970年10月19日付
01.男の世界 / ジェリー・ウォレス
02.京都の恋 / 渚ゆう子
03.手紙 / 由紀さおり
04.走れコウタロー / ソルティー・シュガー
05.噂の女 / 内山田洋とクールファイブ
06.命預けます / 藤圭子
07.銀座の女 / 森進一
08.男と女のお話 / 日吉ミミ
09.X+Y=LOVE / ちあきなおみ
10.私生活 / 辺見マリ
11.希望 / 岸洋子
12.愛は傷つきやすく / ヒデとロザンナ
13.コンドルは飛んで行く / サイモン&ガーファンクル
14.ミスター・マンデイ / オリジナル・キャスト
15.悲しき鉄道員 / ザ・ショッキング・ブルー
16.愛のきずな / 安倍律子
17.時は流れる / 黛ジュン
18.悲しみの兵士 / シルヴィ・バルタン
19.嘘でもいいから / 奥村チヨ
20.ケ・セラ・セラ / メリー・ホプキン
母親でもチャールズ・ブロンソンの顔をこのCMで覚えたらしく、TVのロードショーでブロンソンが出て来た時、「あのTVの宣伝の人によく似てるね」と言ったことがあります。
懐かしいです。