【 Album Data 】
リリース:1971年11月
チャート:オリコン2位、全英3位、Billboard
1世紀の時を超えて
1874年にロシアの作曲家モデスト・ムソルグスキーによって作曲されたピアノ組曲が『展覧会の絵 Pictures at an Exhibition』です。
それから半世紀ほど経った1922年にフランスの作曲家モーリス・ラベルはこの組曲を編曲したものを発表しました。 更に半世紀経った1971年にそれを元にオリジナル3曲を加えて新たな組曲としてライヴ演奏したのが、キーボード・プレイヤーのキース・エマーソン率いるトリオのプログレッシブ・バンド、エマーソン、レイク&パーマーでした。
ロックバンドの花形
通常、ロックバンドで一番目立つ存在といえば、ヴォーカリストやギタリストがそのバンドの花形として中心に座り、キーボード・プレイヤーはどちらかといえばバンドを陰で支える存在と評価される事が多かったのが事実です。 と言うか、今現在でもそうゆうパターンが圧倒的に多いと思います。
しかし、この頃、圧倒的なスーパースターとして君臨したキーボード・プレイヤーが2人いました。
その2人というのが、今日ご紹介するEL&Pのキース・エマーソンとYESのリック・ウェイクマンでした。
当時の人気音楽月刊誌の『ミュージック・ライフ』のキーボード分野の人気投票でも2人が首位を争っていたように記憶してます。
【 Single Data 】
リリース:1972年2月28日
チャート:Billboard 70位
海賊盤が名盤の切っ掛けに!
この『展覧会の絵』というアルバムは、1971年3月に行われたニュー・キャッスル・ホールでのライヴを収録したものです。
当時のEL&Pは全英4位のデビュー・アルバムに続いて、2ndアルバム『タルカス』も全英1位と、確固たる人気を築いていて、『展覧会の絵』などのクラシック音楽の自己流にアレンジしたライヴも好評を得ていました。
しかし、レコード化されていないそれらの楽曲を含むライヴ音源の海賊盤が出回った事から、急遽、リリースされる事になったのが今日ご紹介している『展覧会の絵』だったわけです。
今日ご紹介する「Nut Rocker」は、組曲の「展覧会の絵」に含まれているわけではなく、アンコールで演奏されたチャイコフスキーの「くるみ割り人形 The Nutcracker」のロック・ヴァージョン、タイトルの「Nut Rocker」も“Nutcracker”というタイトルをもじって作られた造語ってわけです。
3人のメンバーによって繰り広げられる演奏は最上級の出来でトリオである事を忘れさせる素晴らしいものです。
それをカバーした難波弘之さんのセンスオブワンダー版の「ナットロッカー」も
ライブのアンコールで何度か聴いて好きだったりします。
難波さんが楽しそうにキーボードを弾いているのがいいですね。
リラックスして聴けるのがいい感じです。
おはようございます😃
この曲は曲調そのものも調子が良く、観衆を乗せられるようそがつめこまれてますね。
やはり、プレイヤーが乗りに乗ってるのが一番です!