Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ 西暦2525年 / ゼーガー&エバンス:1969年作

2023年05月25日 09時38分26秒 | 1960年代の洋楽
試験管ベビー
卵管不妊に対する治療法として,体外受精をヒトの臨床に応用し,その結果生まれた赤ん坊をさす。ガラス容器内で受精,培養を行うために試験管ベビーと呼ばれる。

今では不妊治療は珍しいことではなくなっていますが、当時は呼び名があまりに情緒がない為、あたかも試験管の中で赤ん坊が育っていくような印象を与え、“神をも恐れぬ行為”といった反感を持たれたのでは~? 

今日ご紹介するのは、試験管ベビーを匂わす“子供は長いガラス管の底から拾ってくればいい”というような行がある曲を・・・


【 Single Data 】
リリース:1969年7月(米国)、8月10日(日本)
チャート:米国1位、英国1位、オリコン3位


発端は小さなレーベル
今日ご紹介する曲は、1969年の夏に大ヒットしたフォーク・ロックの名曲、ゼーガー&エバンス「西暦2525年 In The Year 2525」です。 1968年にテキサス州の小さなレーベルから限定発売、そして地元ラジオ局でオンエアされると評判を得ることに~こうなったらメジャー・レーベルが黙って見過ごすわけはありません!

世紀の一発屋
翌年1969年にメジャーレーベルのRCAレコードからリリースされると、全米1位となる大ヒットを記録することに・・・
“世紀の一発屋”と言われているゼーガー&エバンス「西暦2525年」の誕生ってことですね!(^O^)
この曲、当時、洋楽を聴いていた方なら間違いなく、洋楽に興味がない人でもこの曲は聴いたことがある筈、日本でも8月10日にリリースされると、9月8日から11週もオリコン週間シングルチャートの10位以内(10月13日の3位が最高位・2週)に居座りました。

科学のスピードは予想を遥かに超える
それにしても壮大な歌詞ですねぇ!
この曲は1964年には出来上がっていたという事らしいですが、試験管ベイビーは6565年にならなくても、この歌から僅かの間に現実化しています…
近代科学というものは、あることを想像出来た時点で、それを実現するまでの時間が然程掛からない事柄が多いのではとつい思ってしまいます。


西暦2525年 / ゼーガー&エバンス
西暦2525年
もし男がまだ生きているなら
もし女が生き長らえるなら わかるだろう
西暦3535年
真実を話す必要はなくなるし 嘘も話すこともない
考えていること すること 言うことすべてが
今日飲む錠剤の中に入っている

西暦4545年
歯などある必要もなく 目も必要がなくなる
噛まなくてはいけないものはなくなるし
誰も 君なんか見やしない

西暦5555年
腕は 動かず横に垂れたまま
脚は 何もすることがなくなる
機械が代わってやってくれる

西暦6565年
夫など必要としないし 妻も必要としない
息子は拾ってくればいい 娘も拾ってくればいい
長いガラス管の底から

西暦7510年
もし神が来られたら まだ間に合うはずだ
たぶん周りをご覧になり おっしゃるだろう
最後の審判の日が来たのではないかと

西暦8510年
神は知恵に満ちた かぶりをお振りになり
「人類が行きついたところに満足している」とおっしゃるか
それを引き裂き またやり直すか

西暦9595年
どうだろうか まだ人類は生きているだろうか
人類はすべてこの地球の与える物を自分の物にして
何も返してはいない

今1万年が経ち
人類は10億の涙を流した
決して わかりはしなかったことのために
今 人類の統治は終わる

しかし永久の夜の闇を抜けたところに
瞬く星の光がある
ずっとずっと遠いところに
たぶんそれはほんの昨日のことだろう

西暦2525年
もし男がまだ生きているなら
もし女が生き長らえるなら わかるだろう

西暦3535年
真実を話す必要はなくなる

♩  ♬  ♩ ♫  ♩  ♬  ♩ ♫  ♩  ♬  ♩ ♫  ♩  ♬  ♩ ♫  ♩  ♬  ♩


【 Billboard Hot 100 】1969年8月2日付
01.In The Year 2525 西暦2525年 / Zager & Evans
02.Crystal Blue Persuasion / Tommy James & The Shondells
03.Spinning Wheel / Blood, Sweat & Tears
04.My Cherie Amour / Stevie Wonder
05.What Does It Take (To Win Your Love) ハートの合鍵 / Junior Walke
06.Don't Take Your Love To Town 町へ行かないで / Kenny Rogers
07.Sweet Caroline / Neil Diamond
08.Honky Tonk Women / Rolling Stones
09.Baby I Love You / Andy Kim
10.The Ballad Of John And Yoko ジョンとヨーコのバラード / Beatles





2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (naotomo3451)
2023-05-26 07:22:56
おはようございます!
この歌にこんな意味が有るとは、全く知りませんでした。ただ題名の不思議さと、導入部の歌詞だけが頭の中をヘビロテするだけでした。今になって分かるとは、本当に生きていて良かったです!
 なおとも
返信する
Unknown (ikenaijoni)
2023-05-26 07:43:19
@naotomo3451 さんへ
おはようございます。
歌詞で気になるのは、7千年代と8千年代だけ、年号の末尾が10年になっている事です(^^)
多分、語呂の関係だと思うんですけどね😀
どうゆうわけか心に残るメロディですね♪
返信する

コメントを投稿