Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ イット・ウォント・ビー・ロング / ザ・ビートルズ:1963年作

2023年05月19日 10時50分52秒 | 『With The Beatles』
並みで終わるか、飛躍するか〜分岐点はこの曲だった!?

「シングル用に」ジョン・レノンが書き上げ、結局、それを見送り、アルバム収録曲に収まったのが「It Won't Be Long」でした。
この曲、初期のビートルズの代名詞とも云える掛け声の"Yeah!"が印象的ですね・・・

確かに、当時のビートルズのノッテる雰囲気が伝わるいい曲なんですが、「She Loves You」の後に持ってくるには、あまりに前曲のイメージをそのまま踏襲し過ぎている。

ビートルズは、断じて、“二匹目のドジョウ”を狙うようなことはあってはならないのだ!

  【 Album Data 】
リリース:1963年11月22日(英国)
チャート:全英1位

*30週連続1位の前作に代わってトップに立つ

「ヒットするか不安だった!」
こんな言葉を吐いたジョン・レノン・・・
これは、裏を返せば、“二番煎じ”であることを承知していたのかも知れないですね。

しかし、ハードスケジュールだったにも関わらず、安易に妥協せず、「シー・ラヴズ・ユー」「抱きしめたい」「キャント・バイ・ミー・ラヴ」「ア・ハード・デイズ・ナイト」「アイ・フィール・ファイン」「涙の乗車券」「ヘルプ!」...etc
このような、全く毛色の違う曲を並べ、黄金のラインアップを築き上げていったビートルズは、やはり、並のグループではなかったという事ですね!

そういった事を考え合わせると、この「イット・ウォント・ビー・ロング」という曲は、ビートルズが、“平凡な懐かしいバンド”で終わってしまうのか、“伝説のバンド”として君臨するのかという、分岐点とも云える曲だったのかも知れませんね!

ビートルズセカンド・アルバム『With The Beatles』のトップに収録されいる「It Won't Be Long」、アルバムが、シングル曲を含まないという、当時の常識を覆すものでありえたのも、この曲や「All My Loving」等、程度の高い曲を数多く収録出来たからこそです。

まさに、ビートルズの飛び抜けた凄さを語る上で、欠かせない曲と云えるでしょう


イット・ウォント・ビー・ロング / ザ・ビートルズ
もうすぐだ
たいした時間はいらないさ
もうすぐ
僕が君の恋人になれるまで

毎晩 みんなが楽しんでるときに
僕はひとりぼっちで膝を抱えてる

もうすぐだ
たいした時間はいらないさ
もうすぐ
僕が君の恋人になれるまで

君がいなくなって とても寂しい
だけど 帰ってきてくれるんだね
これからはうんとやさしくするよ
とうとう君が帰ってくるんだ

夜ごと 涙を流し
泣いてばかりだった日々

もうすぐだ
たいした時間はいらないさ
もうすぐ
僕が君の恋人になれるまで




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