Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ すべてをあなたに / ザ・ワンダーズ:1996年作

2023年02月20日 07時50分29秒 | 1990年代の洋楽

青春の栄光と挫折を軽妙に描いた傑作!
トム・ハンクスが監督したこの映画、特にビートルズ・ファンなら必ず楽しめます!

ビートルズがアメリカを席巻した1964年、アメリカの片田舎出身の若者達が大ヒットを飛ばして人気者になりながら、グループ内のゴタゴタで1発屋として消えていく、青春の栄光と挫折をサラッと描いた作品・・・

Movie Walker ➡︎ あらすじ

ビートルズ・ファンならすぐわかる!
この映画の監督及びマネージャー役として出演したトム・ハンクスは、ブライアン・エプスタインを意識した役作りをしています。
さすが名優だけのことはあり、ダーク・スーツをスマートに着こなし、しっかり知的な英国紳士といった感じの演技をしています。
一目でブライアンを意識してるのがわかります!
ワンダーズの4人は・・・これは全くビートルズの4人とは違います(笑)
しかし、ここで似たキャラをキャスティングしたら、単なるパロディ映画になってしまいます。

そこで用意したのが
ビートルズのエピソードの数々でした♫
それをごく自然に物語りに盛り込みました。あまりに自然なためビートルズ・ファンであっても、つい見逃してしまいそうになります。

だいぶ前に見たので忘れてる部分もありますが、
ざっと共通する部分を紹介すると・・・

デビュー前にドラマーのチェンジ!
ビートルズはデビュー直前にドラマーがピート・ベストからリンゴにチェンジ・・・この映画では、ステージがある当日にドラマーが腕を骨折した為、急きょ腕がいいという評判のドラマーが代役としてプレイ、そしてそのままメンバーとして居座る・・・

スローからアップテンポに!
ビートルズの最初のヒット曲の「Please Please Me」は、元々、スロー・テンポのバラードだったのをアップテンポにしてヒット曲に生まれ変わらせたもの・・・ワンダーズの「That Thing You Do !」もバラードでしたが、新加入のドラマーが無理やりコンサートの会場でアップテンポに、これが観客に大うけ、チャンスを掴む切っ掛けに!

初のTV出演の際のテロップ
ビートルズがアメリカ初上陸の際、TV番組「エド・サリバン・ショー」に出演したのは有名です。その中で「Till There Was You」を演奏している時にメンバーの名前紹介がテロップで流れました。ジョンだけは、彼が既婚者であることをわざわざ紹介されました(笑)・・・人気が出て来たワンダーズが初めての全国放送のTV番組に出演した時、曲も作り、グループの中心的存在のリード・ヴォーカリストの紹介で「彼には婚約者がいる」というテロップが流れてしまった!

60年代の音楽を見事に再現した新曲
この映画の素晴らしいところは、トム・ハンクスの演技だけではありません!
バックに流れる音楽も従来の60年代のヒット曲を使うわけでなく、あくまでも新曲を60年代風にアレンジしているところでしょう!
どの曲を聴いても当時の香りがする最高の仕上がりをみせており、今日ご紹介する「That Thing You Do !」ビートルズの曲と言っても、全く違和感の無い出来栄えです。
とくにギターなど1964年当時のビートルズの曲となんら変わりないですね!

ビートルズ・ファンの方は勿論、そうでない方でも・・・
小難しいのが苦手な方には、特におススメの映画です!
是非一度観てください🎵

That Thing You Do! - The Wonders

すべてをあなたに / ワンダーズ
君は
平気でそんなことをして
僕の心を粉々に砕いてしまう
いつもしている通りに
でも君は
酷いことをしてる気はなくて
知りもしないんだ この心の痛みを
ずっと苦しかったんだよ
忘れようとしたんだ 何度も 君のこと
でも出来るわけもない
君がそんな風にするたび
頑張ったんだけどね

知ってるんだ
君のやってる「あそび」のことは
君に伝える方法を考えてるんだ
いつか僕のものにするって
だって僕ら
きっと幸せになれると思うんだ
君を守るただ一人の男に僕を選んで
僕の側にいてくれさえすれば
忘れようとしたんだ 何度も 君のこと
でも出来るわけもなくて
君がそんな風にするたび
何度もなんて

誰にでも言うわけじゃない
でも1つだけ
はっきりしてることがある
こんな気持ちは初めてで
もう抑えきれないんだ

だって僕ら
きっと幸せになれると思うんだ
君を守るただ一人の男に僕を選んで
僕の側にいてくれさえすれば
だって 凄く辛いんだ
他の男と一緒にいる君を見ると
そういう子だって解っていても
いつだってこうだと解っていても
これ以上耐えられないよ
君がそんなことをするのがさ

 

 



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