Johnny’s Dazed And Confused Days

〜ジョニーのぼんやりと混乱した日々〜

♪ シー・ラヴズ・ユー / ザ・ビートルズ:1963年作

2023年05月08日 07時12分32秒 | 『Past Masters』

【 Single Data 】
リリース:1963年9月16日(米国)
チャート:Billboard 1位


 
Turning Point
ターニングポイントとは、転機、変わり目、分岐点の意味を持つ英語。 人生における重大な転換期。

それまでは“今が旬のグループ”にすぎなかった!?
1963年夏、既にビートルズは、「Please Please Me」(英国2位)、「From Me To You」(英国1位)とシングルもヒット、更にデビュー・アルバム『Please Please Me』も空前の大ヒットを記録しており、その時点で断固たる地位を築いていたという事実は否定することは出来ません。

オリジナル曲で勝負していたビートルズと他のバンドとでは、バンドの将来性、クオリティという部分で、歴然とした差があったものの、チャート・インという部分だけをとりあげれば、若干ですが、デビュー曲から2曲続けてNo.1シングルを生み出したリバプール時代のライバルのジェリー&ペースメイカーズに軍杯が挙がっていたのも事実です。
そういった事を考えると、この曲が出るまでのビートルズは、まだまだ“今、流行りのグループ”の域を超えていなかったのでは・・・


【 Single Data 】
リリース:1963年8月23日
チャート:英国1位


国民的バンドへのターニングポイント
そんな状況を一変させたのが、今日ご紹介する「She Loves You」だったと思います。
まさにこの曲は、彼らを国民的バンドに押し上げた、ビートルズにとって重要なターニングポイントのひとつだったことは間違いありません!

ビートルズ初のミリオンセラー
公演先のニュー・キャッスルのホテルで書き上げられ、1963年8月23日にリリースされたこの曲、10日目には50万枚を超え、更に3ヶ月目にはミリオンセラーを記録、半年で150万枚を超え、当時の英国のシングル売り上げの新記録を樹立する大ヒットとなりました。

曲のアイディアはポールが思いつく
「She Loves You」という歌詞に対し、別の人間が「yeah, yeah, yeah」と応えるアイディアを移動する車の中で思いついたのがポール、ボビー・ライデルというアメリカのシンガーの「Forget Him」と云う曲からインスピレーションを受け、ジョンと二人で数時間で完成させたそうです。
「僕」は、愛のキューピット役として、「君」にそのことを伝えています(^O^)
このように、歌詞を「彼女は君を愛している」と、3人称にしたところがユニークですね!



ジョージ・ハリスンが"Ending"に貢献
曲の一番最後の和音の"G6"は、ジョージ・ハリスンのアイディア、ジョージ・マーティン「古臭いジャズのよう」と難色を示すも、ビートルズはこのアイディアを押し通しました。
マーティンのように全ての音楽に精通している人にとっては古臭いジャズの様だったのかも知れませんが、これをジャンルの違うロックンロールに転用することが、その他大勢の人にとっては、新鮮に感じる結果になったのかもしれませんね。

シー・ラヴズ・ユー / ザ・ビートルズ
あの娘は君が好き ああ そうさ
あの娘は君が好き ああ そうさ
あの娘は君が好き そうさ そうなんだ

恋人を失ったと思いこんでいるね
実は昨日 彼女に会ったんだ
まだ君を想っているといって
ことづてを頼まれた
やっぱり君が好きだって
まんざらでもないだろう
彼女は君が好きなんだ
素直に喜べよ

君に傷つけられて
気も狂わんばかりだったと言ってた
でも 君が悪気じゃなかったことが
今ではわかったそうだ
やっぱり君が好きだって
まんざらでもないだろう
彼女は君が好きなんだ
素直に喜べよ

あの娘は君が好き ああ そうさ
あの娘は君が好き ああ そうさ
こんなに愛されてるんだから
素直に喜べよ

あとは君次第だね
おあいこにすればいい
たとえプライドが傷つこうが
君から彼女に謝るべきだ
やっぱり君が好きだって
まんざらでもないだろう
彼女は君が好きなんだ
素直に喜べよ

あの娘は君が好き ああ そうさ
あの娘は君が好き ああ そうさ
こんなに愛されてるんだから
素直に喜べよ

こんなに愛されてるんだから
素直に喜べよ
ああ そうさ そうじゃないか




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