懐かしい邦楽:020 〜 見た目同様サウンドもインパクトがあった曲
30年程前の深夜TVで「いかすバンド天国」(通称:イカ天)という番組をやっていたのを覚えてますか?
さっくり番組内容を紹介すると、司会はエレキギターをそこそこ演奏出来る三宅裕司さん、アシスタントは元気いっぱいの相原勇さんで、予選を通過し、その週に挑戦するバンドが登場すると、そのバンド・メンバー達に二人が面白おかしくインタビューしながらバンド紹介して行きます。 ひと通り紹介し終わると、前もって録画撮りしておいた演奏をしているVTRが流れるわけですが、何人かいる審査員の一人が、途中、「もう聴きたくない!」とダメ出しボタンを押すと赤ランプが点灯、それが2つになるとVTRの画面が小さくなり、審査員全員に赤ランプを押すとVTRがストップしました。
各バンド、先ずは完奏を目指すわけです。 その中からその日のチャレンジャーが決まると、前の週のチャンピオン(イカ天キング)が登場、彼らのVTRが流れます。 イカ天キングは毎週違った曲を用意しなくてはなりません。 これがアマチュア・バンドにとっては大変な事で、毎週、チャレンジャーの一押しの曲と勝負しなければならず、自信作を数曲持っていないと直ぐに新しいバンドに取って代わられてしまいました。
チャレンジャーとイカ天キングの勝者は審査員の多数決で決まり、5週連続で勝ち抜いたイカ天キングはイカ天グランドキングの称号が得られたわけです。
今日ご紹介するマルコシアス・バンプは5週勝ち抜きイカ天グランドキングになったバンドです。
メンバーが登場した瞬間もグラムロック風の見た目でインパクトがありましたし、演奏が始まると更に衝撃を受けました。
TVの動画は音割れがあって聴き取りにくいので、ライブ・ヴァージョンを・・・
演奏の上手さが際立ってます!
演奏の上手さが際立ってます!
マルコシアス・バンプの演奏は飛び抜けてました。
Tレックスは表面上はボランの圧倒的な個性が目立っていましたが、僕は何故かボランの横にいるミッキー・フィンを不気味に感じてました(o^^o)
秋間さんが毎年マークボランの命日に行っている企画の
「グラムロックイースター」にPANTAが出演しているのを見に行ったことはあります。
思えば、頭脳警察がPANTAとトシの2人のみになった時、
Tレックスみたいなスタイルと比較された事もあったようです。
そういえば、PANTAもいかすバンド天国で審査員をやっていたっけ。
裸の大将がいたグループは“たま”ですね。
彼らがグランドキングに王手が掛かった5週目に当たったのが、マルコシアス・バンプでした。
その時の“たま”は楽器を一切使わない、無伴奏の曲で勝負しました。
彼らの強かさは強烈でしたね。
僕はマルコシアス・バンプの勝ちだろうと思ってましたが、結果は3対2で“たま”の勝ち。
審査員の一人が「マルコシアス・バンプをここで落とすのは忍びない。仮のイカ天キングとして来週に持ち越したい」といった様な内容のことを言い、全員一致でその様になりました。
まあ、この辺りがTV番組だなあと思いましたよ。