クリスマス・キャロル
主としてキリスト教文化圏において、イエス・キリストの誕生と関係した内容の歌のことをいう。
そのクリスマス・キャロルの中で、最も広く歌われ親しまれているのが「きよしこの夜 Silent night」でしょう。
色々なアーティストが手を変え品を変えレコーディングするこの曲、今日は社会問題のニュースをバックに歌われたサイモンとガーファンクルのヴァージョンを・・・
聖なる夜に流れたニュース
サイモンとガーファンクルが淡々と歌う“きよしこの夜”
そのバックに微かに淡々と流れるニュースの内容は、ベトナム反戦運動に対して「国家に不利益をもたらす」という政府の見解、コメディアンのレニー・ブルースの死、キング牧師の住宅解放デモ、シカゴの看護婦9人を殺害した犯人の公判などといったクリスマスとは縁遠いものがずらり…
彼らの美しいハモとのアンバランスさが、より社会の問題点を浮き彫りにしてるようです!
直接的に平和の尊さを訴えたジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス」、それに対して、やんわりと社会の問題点を投げかけたサイモンとガーファンクル~
どちらの曲も、“クリスマス”というイエスの誕生を祝う日に、『もう一度、優しい気持ちになって平和の道を探そうじゃないか!』と訴えているように思えてきます。
7 o'clock news/Silent night - Simon & Garfunkel
7時のニュース/きよしこの夜
/ サイモンとガーファンクル
静かな夜、聖なる夜
全てが静かで、全てが輝いている
あの聖母と御子の回りを取り巻こう
聖なる幼な子は優しく穏やかに
天国のように安らかに眠っている
天国のように安らかに眠っている
静かな夜、聖なる夜
闇が飛び、光が現れる
羊飼いが天使の歌を聞く
ハレルヤ!王様万歳!
救い主のイエスが今ここに
救い主のイエスが今ここに
静かな夜、聖なる夜
導きの星があなたの光を助ける
東方の賢人たちも我らの王に
贈り物を持ってきて讃えた。
救い主のイエスが今ここに
救い主のイエスが今ここに
・上院議会での議題は公民権法案に関する宅地問題でした。
この法案に対して、伝統的に反対を唱えているグループの結束は固く、大半の擁護者は支持票を失っています。
ジョンソン大統領は基本的には、あらゆる宅地差別に禁止令を提案していますが、この問題で最初から勝ち目はなく、議会の空気もそれを反映しています。そのため妥協案が司法議会で検討されました。
・ロスアンゼルスでコメディアンのレニー・ブルースが亡くなりました。死因は睡眠薬の飲み過ぎによるもの、42歳でした。
・マーチン・ルーサー・キング牧師は日曜に予定されているシカゴ郊外シセロでの住宅解放のデモ行進を中止にするつもりはないと語りました。それに対し、行政区を管轄する地方警察のリチャード・オグルビー警部は、デモが行われる場合は州兵出動の要請をするつもりだと語りました。
・シカゴで9人の看護婦を殺害した罪で起訴されているリチャード・スペックの第1回目の公判が大陪審で開かれました。9人の看護婦はシカゴのアパートで刺殺されたり絞殺されているところを発見されました。
・ワシントンでは反米活動に関する議会の予備会議で、討論がベトナム反戦運動に移るにつれ、緊張した空気が流れ始めています。傍聴していた反戦デモ参加者達は反戦スローガンを叫んだため、強制的に排除されました。
・ニューヨークで開催された海外派兵戦士の集会で、ニクソンはこの国における反戦活動は、アメリカ合衆国に最大の不利益をもたらす凶器であると演説しました。
・・・7時のニュースでした、グッドナイト。
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