カフェオレがぬるい スワン ２９日

パレスホテル、レストランスワン、２９日朝。カフェオレとクロワッサン。晴れ、２週間前よりケヤキの葉っぱが繁っている。目の前の楓も少し芽を出していた。太陽が注いでいる。んー気持ちいい朝だ。新聞を読む。おや、カフェオレがぬるい。まずいなー。
「岩男さん、ちょっとぬるいんだ」。
「すぐ暖めてきますね」
つーかーでやってくれる。水がない。自分でミネラルウオーターを取りに行く。
やがてカフェオレがくる。
「ポットをさわると結構熱かったんですがね」
「そうだね、でもこれ基本だよね」
「基本ですよね」
全てがわかる。誰かが基本を踏み外したのだ。ポットの温度と中の温度が違うじゃないか。
パレスホテルは長いが、人事で交代も早い。ベルの児玉さん、須藤さん、受付の大沢さん、レストランの田山さん等々。ホテルのホスピタリティは決してシステムではない。ヒューマンな関係。大きなホテルではそれが人事異動によってできなくなっていく事が多い。ブティック・ホテルとの違い。
大きなホテルからヒューマンな小さなブテック・ホテルに移る誘惑にいつもかられるのはそんな事情があるから。
システムに勝つにはヒューマンな関係。これは私の「食と農の事業構想学」のベーシックプリンシプル。