地域ブランドを作ろうとすると、多くは、同じ品質のものをみんなで作り、販売する、といったパターンが通常。生産でも、販売でも、地域全体で足並みをそろえないと地域ブランド形成は難しい。
しかし、角田市で農業専業でやってる人はほとんどが自分の生産販売スタイルを確立してしまっている。今更みんなと統一基準で、また共同販売で、といっても、やれるはずもない。
しかし角田ブランドを作らないと、底力がでないこともよくわかってる。出口を見いだせないまま、そんなジレンマが、この6-7年続いてきた。
今回、モデルとして掲げたのは、これまで一人一人がやってきたものを角田ブランドとして認証しようというもの。認証する団体は農業公社が中心となる。つまり農家ではない。農家自身はこれまでとは何ら変わらない。
しかし、変わってもらわなければ困ることもある。それは品質に対する意識づけや、ブランドコンセプトへの同調心、さらには、それに向かって努力しようとする気持ちの維持等々。
もっと変わってもらわなければならないのは、販売力のさらなる強化。飛躍的拡大。
これらの進捗にでこぼこがあってもいいが、これら全体を意識的に推進する機関車が明確でないとならない。
そのためには、認証期間の存在はともかく販売会社の立ち上げが必要だろう。
こうした推進モデルを提示したところ、30人からの意見は様々。総じて、「応募したい」が多かった。ただ躊躇する意見もあり、イメージがわかない、不安だ、やれるかどうかわからない。他でやってるのか?自分のスタイルがあるので、等々。
旧来の推進モデルでこうした意見が出ると、もう前へ進めなくなる。しかしこの夜は違っていた。おしなべて、回答は「参加したくなってから参加すればいい、今一緒にやらなくてもいいのではないか」というもの。
「イメージがわかない、不安なら、先にやってる人を見てイメージを作ればいい、同時にやる必要はない」「角田全体のことを心配しなくてもいい、自分のことだけを心配すればいい」、「自分でやれないと思えばやらなくていい」といったこと。
つまり、「伸びるものをのばす仕組み」ができあがったといえよう。はたして、地域のブランドとして、共通に見るものが、あぶくま農学校ブランドで構築できるか?道はまだ長い。
高速道路を使って、10時半すぎに自宅へ。近所の「すし勇」で遅い夕食を取る。
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ikkann
面川 義明
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