今日の一貫

焼酎ブームは去ったのか? 感性の実態はある種の演出

2-3年前まで、焼酎ブームといわれていましたが、酒の卸屋さんが、焼酎が売れなくなったと言ってこぼしていました。代わって日本酒が売れ出しているのだそうです。といっても爆発的ではなく、といってました。
確かに、外食店紹介本にも、和食系や、日本酒系が、多くなってきています。仙台の「円」というサケ・イタリアンの店が繁盛しています。イタリアンと酒という組み合わせに人気が集まっているのだそうです。この店。もともと酒のおろし錦本店の横山さんが始めた店なので、酒に、、という思いもよくわかります。ただ、確かに世は、焼酎から、酒に、なってきているのかもしれません。これに、ウイスキー系や、ワイン系がからみながら、はやりがぐるぐる代わっていくのでしょう。
人々は、こうした商品を感性でとらえています。
感性による判断は、モノの過剰な時代の特徴です。モノがあっても買いたいモノがない、そんな日常ですから、個人は、自分の感性で選ぶより他なくなるからです。供給側は、その転換にいち早く気付いて、様々に人々の感性をくすぐる商品を出し続けています。
しかし、その感性ですが、確固とした定点を持っている人はそう多くはありません。何が自分の感性か、明確に答えられる人の方が世の中ではめずらしいといっていいでしょう。
その感性は、マスコミや、情報で幾らでも変わってきます。
「はやり」にも影響されます。
「はやり」は、人々の大きな渦と言ってしまえば、それまでですが、やはり、マスコミやミニコミ系が、いち早くトレンドをかぎつけ、語ることで増幅するような気がします。
人々はそれを受け手自分の行動パターンを決めていく。情報と、個々人の感性と、世のトレンドとは相互に関連しながらぐるぐる回っているような気がします。
ですから、人は飽きるのも早いし、次を取り入れるのも早い、情報は切り口さえ、間違わなければ、人々の感性に浸透するようです。
ところで、この関係、すべてに当てはまりそうです。
選挙もそう。小泉劇場、小澤劇場、等々、どうやら、そのときそのときの旬を演出できれば、人々は消費(投票)してくれそうなのだ。
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