今日の一貫

角田の農業は変われるか?一点突破は販売会社

角田市の面川さん達来研。
1時間ほど話していった。

自分たちをアピールするのは何か?
いい生き方をしたいということ、個の時代の新たなコミュニティを創りたいということ。だが、角田には、「あぶくま農学校」といういいブランドがある。このブランドに沿った販売戦略を組みたいというもの。「あぶくま農学校」は、農環境を大切にし、国内都市に限らず、アジアへも目を向け、自然を媒介とした、かなり思想性の高いコンセプトを持っている。自分たちの生き方であり、生き方の物語でもある。その物語を販売のコンセプトにも使おうというもの。吉田さんというグラフィックデザイナーが創ってくれた、立派なロゴもある。
現にそうした物語訴求でいい農産物が売れることを発見した人もいる。
さらに、角田市、農業構想屋の1年間の努力で、三越にも、「あぶくま農学校」コーナーを作れることになったという。
一見、万事うまくいっている、様に思う。

課題は、ブランドと実際の販売とが必ずしも整合性を持っていないこと。このギャップをどうするか?が課題らしい。

私は、事業推進の、順番の問題だと思っている。
「あぶくま農学校でうたっていることが、自分たちに生き様なら、またそれを角田の地域性にしたいなら、何を持って、定着させるのか、というツールの問題だろう。
教育もいいし、対外支援もいいし、グリーンツーリズムもいいし、実は何でもいいのだが、私は、やはり元もてっとり早いのは、農産物の供給、販売だと思う。
農産物に物語を付けてどれだけ広く売れるかである。
そのパワーによって求心力やブランドイメージの高まりが違ってくる。
だから、まず大事なのは、販売会社を立ち上げること。しかも協同会社より個人会社がいい。
そうした中で、誰が最も思想性を背景としたマーケッティングを軌道に乗せるか?だ。切磋琢磨、実際販売はやってみないとわからないのである。
しかし忘れてならないのは、販売はひとつの手法であること、しかし最も大事な手法であること、だ。
販売を侮ってもいけないし、またそればかりになってもいけない。

はたして9月の収穫期まで、準備が進むか?

また、私にとっては、農業振興の推進方法に興味がある。
角田市農業振興公社、菅野さんが一生懸命やっている。佐藤市長も情熱を持ってやっている。
これまでの農業支援は、弱者支援。しかし、21世紀農政は、担い手育成。だが、この担い手育成策が、農水省農政では、なかなか手法が定まらない。
むらには農業とのスタンスでいろいろな人がいる。
しかし、この振興公社の手法はもしかしたら新たな方法を創るかもしれない。
楽しみではある。
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