この委員会、はたして本当に必要な検討会なのだろうか?
事故米を受けて、食糧法を管轄している総合食料局としては検討せずにはいられない、というのが立場なのだろう。
確かに、加工米の流通秩序の議論は必要なところ。
コメ粉の拡大に向けて流通システムが確立されなければならない。
しかし、農水省の資料を見ると、この検討会、主食用も含めた米流通のあり方を検討しているふしがある。
いっそのことこれまでやってきたことも全部含めて変えてしまえ、、ということか?
主食用米に関しては、すでに済んだ話。
それを再燃させて規制強化する根拠はどこにあるのだろうか?
主食用米に関しては、トレサはすでに全米協で議論して制度設計し動いてる。
全中が非協力だが、官制のトレサはあまりうまくいってない。
神明など主な卸は自社の責任でトレサ対応している。これはうまくいっている。
また、産地にさかのぼり産年や品種(三点セット)を知りたい事業者には表示で知らされるような仕組みとなっている。
だから袋で取り引きしている、大手スーパーを含めた事業者にとってはもう既に済んだ話。
他方、表示等を知らなくても良いという業者はそうした流通を選択できるようになっている。
表示がないのが問題というなら問題だが、しかし、それはそれ業界の信頼関係で対応してきたこと。ここにさらに表示やトレサを入れる必要があるとは思えない。選択できるのが良いのだ。
現在の表示はかなり厳しくて、100%遵守だ。
しかし、肝心の農家の段階で、本当に100%品種がそうなってるかは疑問。
農家が変なものを入れてきたのを流通業者(袋詰めした業者)に責任とれといっても、それは酷な話。
そこで、、5%ぐらいまでの許容は認めましょうとなっている。
私はそれで良いのではないかと思っている。
ところが、どうも事故米・加工米の議論は、この様な流通主食用米の議論で表示の対象外となっている部分も含め、一緒に規制を強化しようとする動きのようでもある。
、、もしそうなら本末転倒といえよう。
もしその様な議論をするのが検討委員会ならこの検討会必要ない検討会ではないか?と私は思う。
事故米、本来主食用に流れないMA米を食用に流し、さらに工業用米とすべきMA米の事故米を食用にまわし、そうした問題を農水省が規制すべきなのに規制せず、むしろ荷担していたふしがあるという問題のはず。
業界でもきわめて特殊な問題だ。
それを業界の浄化にあわせ、規制を強化しようとするのも本末転倒。
もしやりたければ、JAS法の品質表示の中でやればいいだけだ。
私が表示の座長をしていたときも、食糧法には独自のものがあるものの、結局は、JAS法との整合性を重視した。
米だけは、、というのは如何なものか、、。
ついでに行っておくと、記帳をしっかりしてと、流通規制強化をしろ言ってるのが全農のようだが(全農だけ?のようだが)、「16年4月の新たな米流通制度について」で、すでにトレサを進めるとしており、その際に、圃場一つ一つに何が植えられてそれをカントリーに入るまできっちり管理する仕組み、、これにはついていけないと音を上げたのは他ならぬ全中・全農なのだが、、。
それでも必死に作ったのが全米協のトレサ。
これはその後一体どうなったのか?
Hさん、座長に報告がないのですが、、。
ということは機能してないということか?
確か複数の卸が入っていたはずだが、、、
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