最初に飼った猫と犬の記憶

　朝、庭に出ると、大きな恰幅の良いネコちゃんが、堂々とした風情でお座りになっていた。
あまり堂々としているので、近寄りがたくしばらく眺めていたが、
動こうともせずこっちの様子を伺っている。

私は犬ならどんな犬でも怖くないが、
ネコはほとんど飼ったことないから扱いがわからない。
たまに凶暴なネコちゃんがいるから、恐る恐る近寄っていくと、
サッと身をひるがえして悠々と立ち去った。

我が家で犬は常時飼っていた。
犬が元気な間は、ネコは家に近寄らないが、ひとたび犬の元気がなくなると
犬の傍を堂々と通っているのを見たことがある。
そしてゴミ箱をあさってよくひっくり返された。

昔、神戸にいたとき、神鉄の電車によく乗ったが、
振り返ると１匹の子猫がトコトコとついてくる。
ずっと駅までついてきたので、「ウチの子になる？」と連れて帰った。
そんないきさつで２～３日飼った覚えがある。

ある日洗濯ものを干していたら、
「ギャ！」という声がしたので、慌てて中に飛び込んだら
２歳くらいだった長男の傍で血を吐いたネコが伸びていた。

どうやら長男がヨッコラショと腰を下ろしたところがたまたま
猫ちゃんの上だったようで、慌ててネコを抱こうとしたら、
私の手にガブリとかみついた後、一瞬で息絶えた。

可愛そうに悪気はなかったのに、腰を下ろしたところが悪かった。( ;∀;)
あの猫ちゃんが元気でずっと飼っていたら、
私はもしかしたらネコ派になっていたかもしれない。

最初飼った犬も公園で子供たちにイジメられていた。
子供たちに注意して、帰ろうとしたところ白い子犬がトコトコとついてきた。
子犬でも動物好きかどうか、よく人を見るんだなと感心した。

４～５年我が家の犬だったが、そのワンコはある日行方不明になった。
首輪が抜けていた。

そのころ犬は大概外で飼っていた。
もっとも、２間キリしかない家の中で犬まで飼えなかったしね。
家族で探しまくったが、帰っては来なかった。

それ以来私はワケアリ犬を飼うようになったのだった。

ポチッとクリック応援よろしくお願いします。

ひとりごとランキング

にほんブログ村