10月11日(火)2日目はタイトル通り天筒山(てづつやま)から敦賀半島をサイクリングしました。
ルートはこれ。
敦賀半島とは反対側の東に位置する『天筒山』の入り口まで、駅前からほんの数分で到着です。
休止中となっているので登れないんだと思っていると、地元の方が数人登られて行かれたので安心しました。
それにしてもいきなり急坂です。
天筒山の標高は171mで入り口から展望台まで、1.2km標高差は160mです。
神戸市地元の保久良神社(185m)参道よりキツイ上り坂です。
急坂でもそこはMTBの特権、ギアを使いきるほどではありませんが・・
短いつづら折れを過ぎて一段と急勾配になり、これで最後だろうと上るがももう2本長い急坂を上りました。
コンクリート道からダートになってやっとフラットになります。
ログハウス風のトイレを過ぎて現れたのがパステルグリーンの展望塔。
どうですか この眺望は見事です。
更に展望塔とベンチがある一段高い所からは
上って来た甲斐があります。残念なのは曇り空で海面が白っぽい事。
右寄りの金ヶ崎。
帰ろうとした時に他の方が展望塔に登られたので、登れる事が分かり良かったです。
流石に手前側の視野が広がりました。
反対方面には『中池見湿地』が見えます。
中池見湿地の右方向には北陸自動車道が見えます。
もう一度正面を見ると、敦賀半島の右先端に写真では見えにくいですが『水島』も肉眼で見えます。
折角なのでズームアップ(右端の小さな2島)。
昨日訪れた『旧敦賀港駅舎』が中央に
その右手には、『敦賀赤レンガ倉庫』と『人道の港 敦賀ムゼウム』。
それから更に右手には『金前寺』と赤い車の上の位置に金ヶ崎の『ランプ小屋』が見えます。
山を下りて早速『ランプ小屋』へ向います。
廃線となった踏切を渡り切った所に
『金前寺』があり
駐車場の角に『ランプ小屋』があります。
公開無料(年中)9時~17時となっていたので、現在9:30で見る事ができました。
隣の家の方が管理されているのでしょうか。
当時の敦賀港とランプ小屋の写真パネルが掲載されていました。
ランプ小屋の隣の金前寺の庭には『芭蕉翁鐘塚』、松尾芭蕉の句碑があります。
芭蕉は奥の細道で敦賀の「気比神社」「金ヶ崎」「色ヶ浜」等を訪れています。
ランプ小屋から松原公園へ道なりに進みます。
右側の公園の中央を走ります。
『気比の松原』は日本三大松原に数えられています。
駐車場から気比の松原海水浴場を眺めてみました。
松原を出ると朱色の花城橋(はなしろはし)を渡ります。
10数名の方が熱心に欄干から釣り竿を立掛けておられます。
花城橋からが敦賀半島の始まりで、いきなり上り坂に行き先不安に駆られます。
橋からおおよそ15kmで『常宮神社』があります。『国宝 朝鮮鐘』石碑が気になります。
鳥居を進んでいくと道路沿いに拝殿があります。脇に自転車を止めます。
拝殿から見た敦賀湾。出っ張った小崎が見えます。
あそこが沓の難所山越えですね。
拝殿の向いの鳥居の奥に拝所と本殿が見えます。
本殿横から
本殿周囲。
『国宝・朝鮮鐘』。
鐘は青銅製で、高さ112センチ、口径67センチ、重さ337キロ。新羅時代の833年に鋳造。
豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に将来したと伝えられて、慶尚南道晋州城から「朝鮮鐘」が日本へ運ばれ、秀吉の命により慶長二年(1597年)に、敦賀城主の大谷吉継が常宮神社に奉納したと伝えられています。
この鐘をめぐって、韓国では晋州の市民を中心に返還運動が起きて以来、一時一般客の拝観も禁じていましたが、今は有料拝観出来るようです。
朝鮮鐘の反対側には境内の中を川が流れています。
すっかり長居してしまいました。常宮から沓へ走ります。
沓から手まで山越えと考えてきましたが、トンネルを通れる事が分かりました(殆ど車が左折して行く)。
Googleマップで見る限り工事中でしたが、数年更新されていなかったようです。
これが新しい鷲崎トンネル(原子力防災トンネル)。
鷲崎トンネルを出たら目の前に手の浦海水浴場が広がります。
手の集落を過ぎたら色浜の集落です。海沿いに下って行くと
正面には『水島』が見えます。
水島への渡船乗り場が多くあります。
色ヶ浜本隆寺の開山堂。
開山堂の横に芭蕉の句碑があります。
「寂しさや 須磨にかちたる 濱の秋」芭蕉
色ヶ浜の集落の中を走り県道141号へ戻ります。
渡船場より少し高台の県道からの方がより水島が見えますね。
浦底を過ぎると敦賀発電所です。物々しい警備員の中を通りここは『猪ヶ池野鳥園』。
やっと猪ヶ池野鳥園にトイレがありました。
トイレとは別に観鳥小舎があります。利用者名簿に記入したら利用可です。
5体の双眼鏡が設置してあります。
道路側から見た観鳥小舎です。
観鳥する先はもちろん猪ヶ池です。
猪ヶ池から直ぐに立石海水浴場です。
松で分かりにくいですが立派な岩。
半島先端の集落は立石です。
立石集落から500m先に灯台があるので進みます。
立石に祠が祀られています。
不安定ながらもMTBなら大丈夫。
ここが行き止まり。
『立石岬灯台』へはこの石段を約400m登らなくては行けません。
若い頃は自転車担いで登ったものでしたが、歳を重ねるとそんな意欲がありません。
ここに自転車を止めて登ります。
写真で見た目より凄い坂でなんです。
最初の50m位からだんだん足場が悪くなり、一層勾配が増してきました。
残り250m辺りで止めようと思いたくなる辛い登り。
途中MTBのクリートで滑りそうにもなりましたが、やっと見えてきました。
今朝の天筒山より断然疲れました。
ロマンチスト協会では、恋心を刺激する立地かどうかを、福井県の敦賀市の立石岬灯台を「恋する灯台」に選んだそうです。
たどり着く道のりが二人の心を近づけるなどの基準らしいですが、バカモンと言うほかなさそうです。
ここまで来るのに二人の絆が無くなりそうになってしまいました。
登ったからには記念撮影。手を掛けているのが日時計です。
山登りが原因で神戸に帰ってから4日間風邪で寝込みました。
見通しは殆ど期待できませんでした。
立石集落で12時なので補給食を食べしばし休憩。
敦賀半島の反対側の水晶浜へも走りたかったのですが、すっかり心が撃沈。
帰り道、敦賀原子力館が入場無料となっているので休憩がてら寄って見ることにしましたが・・何と火曜日は休館日。
折角小高い坂道を上り自転車ロックまでしたのに、上り口に休館日と案内してほしかった。
原子力館を下る際に「ご来館ありがとうございました。お気をつけてお帰り下さい」と裏看板。
まあ ええか。
敦賀に戻ったのが午後2時前だったので、探し出したあげく松島中央公園にあるコメダ珈琲店で寛ぎました。
もう1泊して3日目は小浜を走ろうと思います。
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