鳥獲り盗り物語
農村地帯に住んでいると
カラスの悪だくみには降参します
カラスは一番悪名高き鳥と思っていた
しかし漁村で見るのは
いつも海鳥に嫌がらせを受けている光景です
強そうな海鳥が 弱い海鳥の魚を盗り上げた
オレのもんだ 俺のもんだ 強い者勝ちだ
遠くで見ていたカラスも来たが
オレのもんだ
追っ払らわれた
少し食べさせてもらえないでしょうか
カラスは逃げ足準備しながらのお願いするが
ダメだ オレのもんだ
帰れっ 帰れっ
仲間も友も解除
オレひとりのもんだ
海鳥はスキをみせるが カラスは律儀
お待ちします 話合いで了解をとるまで
国際政治と重なるように映ります
オレ オレのもんだ
あげないよ 絶対
美味しいところでなく シッポでもいいんです
オレのもんだ
イヤだ ダメだ 絶対に
ついにプッツン 武力行使
やっぱり国際政治と似ている
カラス様も漁村では
かわいそうな鳥に見えるから不思議
近くには タラがたくさん置かれているが
これには どの鳥も手だしはしない
人間様
鳥には原子爆弾のように映っているのかも知れない