田舎都会からの便り

北海道新幹線・新函館北斗駅のある北斗市から発信してます

豆炭あんか

2007年03月15日 05時52分04秒 | その他

 

 裏山で福寿草が咲き、「ふきのとう」は春の味覚をプレゼント。

てっきり、平年より早い「春到来」と思っていた。

     2月26日 ふきのとう 

ところがドッコイ、問屋は卸さなかった。

冬到来、それも寒中を思わせる吹雪をともなう真冬。

行動予定が狂ってしまいました。

  やっと天候も回復、今度こそ本物の春でしょう。

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  暖冬のため、活躍のお褒めの言葉をもらえそうもなく、

小さくなっていた品々も、ホットしたことでしょう。

  
   そう、ポカポカ電気毛布ですよ。

最少のダイヤルで過していたのでは。


 昔のわが家では、布団の中に風呂敷で包んだ湯たんぽを入れた。

たしか、セトモノの湯たんぽだった。

セトモノの蓋はうまく閉まらず、朝になるとお湯が漏れていることも

あった。

  セトモノの時代からブリキの時代になった。

ブリキは熱を通しやすく、軽いヤケドはひんぱんだった。


  私の手伝いは、湯たんぽにお湯を入れる役。

やかんの口からこぼさず入れることは、子供の仕事としては

難しかったなあ。

いつもこぼしては叱られた、という記憶がある。


  先日、市立函館博物館で珍しいものを目にした。

湯たんぽの独占化に「待った」、をかけた「豆炭あんか」です。

      品川あんか 

豆炭1個で一晩中ポカポカ。

厚い布で包んで使った。

  たしか、「品川あんか」というのを父は愛用していた。

熱さを調整する石綿が劣化したり包みがはずれての低温ヤケドが

要注意だったが、父はこのヤケドを時々していた。

ある時お腹をヤケド。

治りが遅く大変だったことを覚えている。

低温やけどは患部が深く、恐いですね。

 また、豆炭にうまく火がつかず、一晩中寒い思いも。

そのたびに母は、「包み方が悪いからだ」「火が点いたか確認しない

からだ」と父に叱られていたなあ。

              豆炭   

  

  昔は、「湯たんぽ」や「豆炭あんか」は冬の必需品だった。

毎日この用意をすることが家族の日課だった。

今は便利になりすぎて、こういう思い出に残るようなことが少なくなった。

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