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更新は 私が「元気で自遊人」している写真記録の便りです
行雲流水
相馬株式会社⑧夜の函ぶら探訪・中尾仁彦案内人
函館市・箱館歴史散歩の会・主宰 中尾仁彦さん案内の「西部地区ライトアップ建造物巡り」
中尾案内人は80歳を超えてますが健脚です
案内人が教える街は「栄華盛衰」のことも多々
その栄華の「盛」も語るが「衰」も教えてくれる
「盛」は比較的調べやすいと思うが 「衰」の情報は難有だと推察しながら聞いています
栄華を長~~~く守り抜くことは 人間には簡単なようで難しいよう
時には「本当かどうかわかりませんが・・・」で始まる中尾案内人の栄華を守る困難の話は・・・考えさせられます
中尾案内人の探訪主旨
函館山からの夜景は 香港 ナポリとともに「世界三大夜景」のひとつとされています 函館山からの夜景の素晴らしさは必見ですが 麓の西部地区の元町教会群や函館ベイエリアのライトアップされた歴史的建造物のナイトウォッチングも昼間とは違った幻想的な魅力にあふれ もう一つの函館の顔をのぞかせます やさしく照らし出される「灯」に誘われてロマンチックな風景を間近に見る散策に出かけて見ませんか
コロナ前は130人を超えた参加者でしたが 今は30~40人ほどに制限しての気遣い案内です
連載 第206回西部地区ライトアップ建造物巡り
連載⑧ 相馬株式会社
北海道屈指の豪商・相馬哲平の会社・相馬株式会社
基坂の上には、相馬哲平の私邸であった旧相馬邸と、哲平が巨額の建設費の大半を寄付した旧函館区公会堂が存在しますが、基坂下の市電通りとの交差点の角には、哲平の商売の拠点であった旧相馬合名会社(現相馬株式会社)の緑の洋館があります。
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木造2階建てながら、ルネサンス式石造り建築のイメージをもつ風格のある建物で、明治 40 年の大火で店舗が焼けた後、仮店舗で営業を続けながら、明治 43 年から大正5(1916)年にかけて順次新築し 現在の姿となりました。
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同じ基坂沿いにある3棟の哲平ゆかりの建物は、それぞれにまったく異なる個性を放っています。哲平自身も大火の被害を経験しながら、すべてが木造建築であるということも興味を引きます。同じく函館の豪商として名を馳せた渡邊熊四郎の一統が、レンガ造りの店舗(旧金森洋物店 )や倉庫を建設し、檀家総代を務めた東本願寺函館別院の再建では鉄筋コンクリートを提唱するなど、つねに先端の耐火素材を追い求めたこととも対照的です
電車通りと基坂の交差点に建ち、ペパーミントグリーンの外観が目をひく洋館。軒先や窓枠などの装飾も見事です。
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北海道屈指の豪商・相馬哲平の会社社屋として1916(大正5)年に完成。現在も一般企業の社屋として現役活躍中。伝統的建造物。
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