日本の仏教の歴史では、「古代日本の神々」と、「仏教の諸仏菩薩・天部の神々」が、「神仏習合」した歴史が長いです。
明治の神仏分離令で、強制的に分けられましたが、
今でも日本の神々は、神仏習合したままだと思います。
密教の「加持」で、前述しましたが、
「加持 (かじ) 」の対象は、人や物だけでなく、
「神々」も、その対象となり、
「加持」された対象は、
密教の「加持力」が加わり、神秘的な力が加わります。
それは、「インドの神々」と、神仏習合した、「日本の神々」も同じ「力」が加わることを意味します。
インド由来の、生粋の「毘沙門天王」や、「弁財天」と、
習合した、日本の神々も、
同じ神通力を有することになるわけです。
華厳や法相などの、古い宗派の古い御寺で、「守護神的」に祀られている、天部・・・12大天や、四天王などは、そのまま、インド由来の天部の神々に見えますが、
真言ゃ天台などの、密教寺院で、本尊の脇侍や、または、お堂の本尊として祀られている天部の神々・・・毘沙門天王や弁財天など諸天は、「日本の神々」が習合しておられるケースが多いと感じます。
如来部・菩薩部・明王部・・・大日如来像はなんとも言えませんが、
薬師如来や、密教の阿弥陀如来、諸観音、不動明王などは、特に強く神仏習合している気がしますので、その場合も、
諸如来、諸菩薩、諸明王の神通力が、そのまま習合しておられる、日本の神々の御力になるわけです。あくまで私論ですが・・・。
・・・・・