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円山動物園マレーグマ虐待死亡事件/脱走シマウマ水死事件/動物虐殺事件/宮古馬放置死事件/上げ馬神事

朝日新聞デジタルの記事2

2015年11月18日 19時42分42秒 | 事件
襲われて死んだ熊 動物園に批判殺到、同情の声も 札幌
朝日デジタル 円山史

2015年10月17日16時54分

 札幌市郊外の市立円山動物園は、ホッキョクグマの子どもが11年間に8頭も生まれて注目を集めていた。ところが7月、マレーグマのメスがオスに襲われて死んでしまい、一転して厳しい批判にさらされた。いったい何が問題だったのか。

 マレーグマは東南アジアに住む小型クマで、絶滅危惧種に指定されている。7月25日朝、メスの「ウッチー」(推定30歳超)が飼育場で冷たくなっているのを飼育員が見つけた。死因は肋骨(ろっこつ)が折れたことによる内臓損傷で、オスの「ウメキチ」(5歳)にかまれたり押さえつけられたりした傷もあった。

 ウメキチは、ウッチーとは別のメス「ハッピイ」(8歳)とで子作りを目指していた。だがウメキチは、メスと同居したことがないため、ウメキチをどちらかのメスと同居させ、慣れさせようとしていた

 だがウメキチとウッチーは相性が悪かった。ウッチーが致命傷を負ったのは5回目の同居時で、約20分にわたって何度も組み伏せられてかみつかれたという。マレーグマの担当飼育員が観察していたが、「深刻な状況ではない」と判断したという。

 ウッチーの死後、ウッチーがウメキチに一方的に押さえこまれている映像がネットの動画サイトに投稿された。映像は来園者が撮影したとみられ、園には3千件を超える電話やメールなどが寄せられた。「かわいそう」「飼育員による虐待だ」といった批判の声がほとんど。テレビ各局が地元ニュースやワイドショーで取り上げ、8月にもシマウマとキリンが急死し、今月もニホンザルが死ぬなど、不幸な出来事が重なった。

続きの部分を見つけたので以下追記した。

 札幌市の秋元克広市長は批判を受け、定例会見で何度も「市民の皆様に申し訳ない」とおわびすることに。札幌市動物管理センターは8月に、「動物愛護法に基づく適切な措置を講じていなかった」として、身内である市立動物園に異例の改善勧告を出した。9月、園長は減給10分の1(1カ月)、飼育担当課長は戒告の処分をそれぞれ受けた。市は「反響の大きさを重くみた」と説明する。

 動物愛護団体「アニマルライツセンター」(東京都渋谷区)の佐藤史子理事はマレーグマの死を「暴行死だ」と厳しく批判する。「2頭をすぐに引き離し、けがの程度を調べるべきだった。動物を適切に管理できないのに、繁殖に挑戦すべきではない」と話す。

遊びとの見極め「難しい」擁護も

 一方、クマの生態に詳しい北海道大学獣医学研究科の坪田敏男教授は「野生でも繁殖期のオスがメスを攻撃することがある。じゃれ合いでも押さえたりかみついたりすることもあり、見極めは難しい」と話す。繁殖のために3頭を同居させていたのも前例がなかったが、マレーグマの繁殖経験がある関係者には同情の声があがる。「絶滅危惧種だからこそ種を保存したいという気持ちになる」
 いずれにしても、マレーグマは死んでしまった。公益社団法人「日本動物園水族館協会」(東京)の岡田尚憲事務局長は「動物園にとって大切なのは入園者数でも人気ランキングでもなく、動物の命だ。繁殖に取り組む時は、他の動物園の飼育員にアドバイスを求めるなど、園内外の職員とコミュニケーションを取ってほしい」と訴える。(円山史)

(朝日新聞2015年10月15日掲載)
http://sippolife.jp/article/2015101500003.html

20分以上もオスがメスを攻撃し続けて、殺しちゃうこともある。平均寿命が24-5歳だというマレーグマなのに、発情してない30歳以上のメス熊ウッチーでも妊娠することがある。動画見て言ってるなら聞く耳を持てるかもしれない。