命きらめいて☆馬、犬、猫など動物に関する理不尽な事件や心温まる出来事の記録

円山動物園マレーグマ虐待死亡事件/脱走シマウマ水死事件/動物虐殺事件/宮古馬放置死事件/上げ馬神事

隠された真実2

2015年11月26日 16時31分22秒 | 事件
前回の同タイトルの記事に続き、円山動物園の事故報告書と札幌市動物管理センターの立入り検査の文書の疑問に思う点を書き出してみた。

■事故報告書(円山動物園)2015.8.10
https://www.city.sapporo.jp/zoo/documents/jikohoukokusyo.pdf
より抜粋↓

①診療業務については飼育展示課に所属する獣医師3名が所属係に関係なく横断的に当たっています。

②2頭同居(ウメキチとハッピイ、又はウメキチとウッチー)及び3頭同居を試みながら、ウメキチや雌達の行動を観察することとしました。

③7月24日は、骨折やヘルニアについての発生を疑うような外観所見が見られなかったことから、当日は麻酔処置をかけてのレントゲンによる確認等は行わず、翌日の経過を見ようと考えていました。

④20分間の闘争があったが大丈夫な状態であると見誤ったことによるものであり、獣医師の立ち会いがあれば防ぐことができた可能性がありました。

■8月4日の立ち入り検査後発表した文書/動物管理センターの対応について(動物管理センター)2015.8.21
http://www.city.sapporo.jp/somu/koho/hodo/201508/documents/mareguma-kaizenkankoku.pdf
より抜粋↓

②ウメキチとハッピイの2頭同居訓練を実施していたが、6月中は闘争を確認したものの、7月には闘争もなく、1日あたり4~7時間の同居を8回実施しており、両者の関係がうまくいっていたことが確認されている。

立入り検査では繁殖目的の若熊両者はうまく行っていたことは確認していたのに、なぜウッチーとウメキチの同居を続けたのかが追及されていないことは大問題だ。

①においてウッチーを診ていた獣医師が三人(現在は四人)いたのならば、事情聴取した獣医
も三人なのかそれとも一人なのか公的文書にはわかりやすく書くべきではと思う。

③動物管理センターの立入り検査人には獣医師も含まれており、動画を検証しているのにもかかわらず、外観所見が見られず大したケガだと思わなかったどころか、「ケガをしているそぶりもなかった。」と発表した理由を追及していないのはおかしい。

④当初飼育員は「じゃれてるのか攻撃なのか判断できなかった。」ととんでもない言い訳をしていたが、じゃれていたにせよ、大ケガに至るような行為は止めさせるべきだが、なぜ大丈夫だと思ったのか追及されていないのも疑問が残る。

動画により、社会的な影響が大きいので立入り検査をすると言いながら、動画は存在していないかのような内容になっているのもおかしなことである。

事件が起こった原因としては体制的なことが挙げられ、それについては両者はほぼ一致しているが、上記のように最も大切なことについては触れられていないのはなぜだろうか。甘いと批判されるのも理解できると思う。