2009年10月11日(日) 午前
行きたい、行きたいと言っておきながら、結局、春先の御開帳に行くことが出来なかったこともあり、折角長野に来たのだからと、善光寺まで足を伸ばしてみました。車で行っても良かったのですが、お祭期間の交通事情を考えて、松代駅からのバスを使うことにしました。まぁ、寝られますし。
松代と聞くと、大きめな都市をイメージしていましたが
結構田舎 駅も何処か懐かしい感じでした
40分程度揺られて長野市役所まで600円、ここから善光寺参りの旅が始まります。
駅からずっとまっすぐ歩くと善光寺に着くとのこと
これなら道に迷わずにすみそうです
十一丁目・・・あと、どれくらいあるのでしょうか??
とはいえ、素直にまっすぐ行くはずも無く
気がつけば七福神巡りになっていたり
境内地入り口に到着
ここまで来るとさすがに人が増えてきます
さすがに連休の日曜日ともあって、大勢の人々が善光寺に向かっています。
自分もその一員となり善光寺へ・・・と、行きたいところでしたが、あちらこちらに気になるものがあり、なかなか足が進みません。いつの間にか七福神巡りをしていたり、他のお寺を歩いていたり、並ぶお店を見て歩いたり、おやき食べたり・・・。実は、今回が初めての善光寺参りとなりますから、初めての事ばかりでワクワクが止まらないのです。門の大きさに驚き、仁王像に驚き、山門に登れることに驚き、人の激増っぷりに驚き。先程までも結構人がいるなぁと思っていたのは、まだまだ甘かったようで人の波に揉まれながら本堂に向かいます。
こちらが仁王門
ということは・・・もちろん仁王像が・・・あらら顔が写らない
ということで、横からのショット
うーむ、ナイスマッスル!!
仁王門の裏側には、三宝荒神・三面大黒天がいらっしゃいますのでお見逃し無く
仁王門を抜けると食べ物パラダイスが広がります
「行列の出来るおやき」には、本当に行列が出来ていたので、別のお店で購入(ヲイヲイ)
野沢菜入りは美味しいですね
また道を外れて世尊院(釈迦堂)へ
重文「釈迦涅槃像」は、丁度本日公開日・・・ありがたや
例の「おれおれ地蔵尊」の正体がこちら(世尊院にあります)
・・・可愛らしいですね
鏝絵(こてえ) 『波うさぎ』
山門(三門)
500円で登れるそうな
経蔵 脇の回転式輪蔵(の小さいバージョン?)
これをまわすと経文を読んだと同じ功徳が得られるとか
人がすごいですね・・・
『牛にひかれて善光寺まいり』 牛なのに絵馬
ドナドナ的な意味だと勝手に思っていましたが、全然違うのですね
意外にも狛犬の出現回数が結構多いです
いよいよ、本堂に到着
「うぉぉぉ、熱いぞこらぁぁぁ」
という顔にしか見えないのですが・・・
入り口の本堂の柱にも狛犬(獅子ですかね)
本堂は、別料金ながら中に入れるらしく、『お戒壇巡り』という不思議な体験が出来るとのこと。しかし、混雑のため約50分程かかるとの説明を受けましたが、ここまで来て経験しないなんてありえないと、チケットを購入して勇んで並びます。
・・・それから。
暇つぶしの道具となるはずの携帯電話は、早朝に電池が切れてしまいましたし、カメラは撮影禁止ですから、周囲を眺める以外にすることもなく、入場時に頂いたパンフレットを見ながら、お堂を眺めて時間を過ごします。そういえば、こんなに長々とお寺を見る機会は、なかなか無いことに気がつきます。特に旅行時の時間なんてのは、行動できる時間も限られていますので、とにかく貴重なもの。一か所に長々と滞在することはあっても、自分が思っているよりも短く済ませてしまいがちですから、こんな感じで何か面白いものはないかなと、興味を探すことなんてめったに無い状況です。もしかするとこの待ち時間もそんな気持ちを持たせるためのものなのかな・・・なんて考えてしまいます。
ユルユルとした速度で行列は進んで行き、その先には、地下への階段が待受けていました。ここが、『お戒壇巡り』の入り口です。
< お戒壇巡りとは >
瑠璃壇床下の真っ暗な回廊を巡り、中程に懸かる「極楽の錠前」に触れることで、錠前の真上におられる秘仏の御本尊様と結縁を果たし、往生の際にお迎えに来ていただけるという約束をいただく道場です。
(善光寺ホームページより)
入ってすぐは、入口の明かりでうっすら見えているのですが、先に進むと完全なる暗闇となってしまいました。本当に暗闇の中で壁を伝っていき、手探りで錠前を探し当てるようです。手探りの中で自分の力で探し当てることで御本尊様との結びつきを認識するという儀式のようで、古来から繋がる様式に感動すら覚えます。
しかし、混雑している状況で完全な闇が訪れると、いつ前に進んでよいものやら分からなくなります。左右の壁を頼りにソロソロと進んでいくのですが、少し進むと前の人にぶつかってしまうようで、「あっ」とか「すみません」といったやり取りが聞こえてきます。とはいえ、完全な闇の中で誰もが不安で進む中では、唯一安心出来ることのようにも感じます。それにしても、目を閉じなくても広がる完全な闇は、色々な想像を働かせますし、色々な事を考えさせてくれるものです。不思議なものですね。
そんな暗闇をソロソロと進んで行く中で、「もう、どうなってるの」という声と共に一つの事件の幕が開きます。
「カチッ」という音と共に、前方にほのかに白い明かりが点ったのです。そう誰かが携帯を開いたのです。何かあったのか? と、薄ぼんやりと写る頭のシルエットが一斉にその明かりの方を向きます。もちろん、神聖なる道場、そしてこの儀式の特性ゆえに明かりが点くものを使用することは禁止されています。とはいえ、そんな事を言っていられない事情があるかもしれませんので、何が起きたのか固唾を呑んで見守っていると・・・そんな我々の心配をあざ笑うかのように
「あぁ、やっと見えたわ(笑)」
・・・こんな場所で不謹慎ながら、カチンときてしまいました。
エラい方々と一緒になってしまったことは分かりましたが、すぐに消えたので、まぁ仕方ないかなと思っていたところ、チラチラと事あるごとに白い明かりが見え隠れするのです。とにかく気になって仕方ありません。場所柄、誰も何も言わないようで、「あ。こっちよ、こっち(笑)」なんて聞こえてくる始末。普段は、同じように大人しくしている小市民なのですが、どうにもこう自分の願掛けも失敗となってしまうような、そんな気にさせられた事が琴線に触れたようで、思わず
「明かり消してください!」
と口から出ていたのでした(・・・文字、ちっちゃいなぁ)。
正直、言った自分が一番驚いていましたが、何と、それを受けた答えが
「だって何も見えないんですもん」
・・・おいおい。何しに来たんだ? Σヽ(゜Д゜; )ノ
しかも、その声からすると、自分と恐らく同世代なことにも吃驚で、ただただ絶句・・・。
結局、最初のワクワク感はかけらも無く、ただただ何か失敗した感じと、あの場所で殺伐とした気分になった自分に落ち込むばかりでした。いやはや。
行きたい、行きたいと言っておきながら、結局、春先の御開帳に行くことが出来なかったこともあり、折角長野に来たのだからと、善光寺まで足を伸ばしてみました。車で行っても良かったのですが、お祭期間の交通事情を考えて、松代駅からのバスを使うことにしました。まぁ、寝られますし。
松代と聞くと、大きめな都市をイメージしていましたが
40分程度揺られて長野市役所まで600円、ここから善光寺参りの旅が始まります。
駅からずっとまっすぐ歩くと善光寺に着くとのこと
これなら道に迷わずにすみそうです
十一丁目・・・あと、どれくらいあるのでしょうか??
とはいえ、素直にまっすぐ行くはずも無く
気がつけば七福神巡りになっていたり
境内地入り口に到着
ここまで来るとさすがに人が増えてきます
さすがに連休の日曜日ともあって、大勢の人々が善光寺に向かっています。
自分もその一員となり善光寺へ・・・と、行きたいところでしたが、あちらこちらに気になるものがあり、なかなか足が進みません。いつの間にか七福神巡りをしていたり、他のお寺を歩いていたり、並ぶお店を見て歩いたり、おやき食べたり・・・。実は、今回が初めての善光寺参りとなりますから、初めての事ばかりでワクワクが止まらないのです。門の大きさに驚き、仁王像に驚き、山門に登れることに驚き、人の激増っぷりに驚き。先程までも結構人がいるなぁと思っていたのは、まだまだ甘かったようで人の波に揉まれながら本堂に向かいます。
こちらが仁王門
ということは・・・もちろん仁王像が・・・あらら顔が写らない
ということで、横からのショット
うーむ、ナイスマッスル!!
仁王門の裏側には、三宝荒神・三面大黒天がいらっしゃいますのでお見逃し無く
仁王門を抜けると食べ物パラダイスが広がります
「行列の出来るおやき」には、本当に行列が出来ていたので、別のお店で購入(ヲイヲイ)
野沢菜入りは美味しいですね
また道を外れて世尊院(釈迦堂)へ
重文「釈迦涅槃像」は、丁度本日公開日・・・ありがたや
例の「おれおれ地蔵尊」の正体がこちら(世尊院にあります)
・・・可愛らしいですね
鏝絵(こてえ) 『波うさぎ』
山門(三門)
500円で登れるそうな
経蔵 脇の回転式輪蔵(の小さいバージョン?)
これをまわすと経文を読んだと同じ功徳が得られるとか
人がすごいですね・・・
『牛にひかれて善光寺まいり』 牛なのに絵馬
ドナドナ的な意味だと勝手に思っていましたが、全然違うのですね
意外にも狛犬の出現回数が結構多いです
いよいよ、本堂に到着
「うぉぉぉ、熱いぞこらぁぁぁ」
という顔にしか見えないのですが・・・
入り口の本堂の柱にも狛犬(獅子ですかね)
本堂は、別料金ながら中に入れるらしく、『お戒壇巡り』という不思議な体験が出来るとのこと。しかし、混雑のため約50分程かかるとの説明を受けましたが、ここまで来て経験しないなんてありえないと、チケットを購入して勇んで並びます。
・・・それから。
暇つぶしの道具となるはずの携帯電話は、早朝に電池が切れてしまいましたし、カメラは撮影禁止ですから、周囲を眺める以外にすることもなく、入場時に頂いたパンフレットを見ながら、お堂を眺めて時間を過ごします。そういえば、こんなに長々とお寺を見る機会は、なかなか無いことに気がつきます。特に旅行時の時間なんてのは、行動できる時間も限られていますので、とにかく貴重なもの。一か所に長々と滞在することはあっても、自分が思っているよりも短く済ませてしまいがちですから、こんな感じで何か面白いものはないかなと、興味を探すことなんてめったに無い状況です。もしかするとこの待ち時間もそんな気持ちを持たせるためのものなのかな・・・なんて考えてしまいます。
ユルユルとした速度で行列は進んで行き、その先には、地下への階段が待受けていました。ここが、『お戒壇巡り』の入り口です。
< お戒壇巡りとは >
瑠璃壇床下の真っ暗な回廊を巡り、中程に懸かる「極楽の錠前」に触れることで、錠前の真上におられる秘仏の御本尊様と結縁を果たし、往生の際にお迎えに来ていただけるという約束をいただく道場です。
(善光寺ホームページより)
入ってすぐは、入口の明かりでうっすら見えているのですが、先に進むと完全なる暗闇となってしまいました。本当に暗闇の中で壁を伝っていき、手探りで錠前を探し当てるようです。手探りの中で自分の力で探し当てることで御本尊様との結びつきを認識するという儀式のようで、古来から繋がる様式に感動すら覚えます。
しかし、混雑している状況で完全な闇が訪れると、いつ前に進んでよいものやら分からなくなります。左右の壁を頼りにソロソロと進んでいくのですが、少し進むと前の人にぶつかってしまうようで、「あっ」とか「すみません」といったやり取りが聞こえてきます。とはいえ、完全な闇の中で誰もが不安で進む中では、唯一安心出来ることのようにも感じます。それにしても、目を閉じなくても広がる完全な闇は、色々な想像を働かせますし、色々な事を考えさせてくれるものです。不思議なものですね。
そんな暗闇をソロソロと進んで行く中で、「もう、どうなってるの」という声と共に一つの事件の幕が開きます。
「カチッ」という音と共に、前方にほのかに白い明かりが点ったのです。そう誰かが携帯を開いたのです。何かあったのか? と、薄ぼんやりと写る頭のシルエットが一斉にその明かりの方を向きます。もちろん、神聖なる道場、そしてこの儀式の特性ゆえに明かりが点くものを使用することは禁止されています。とはいえ、そんな事を言っていられない事情があるかもしれませんので、何が起きたのか固唾を呑んで見守っていると・・・そんな我々の心配をあざ笑うかのように
「あぁ、やっと見えたわ(笑)」
・・・こんな場所で不謹慎ながら、カチンときてしまいました。
エラい方々と一緒になってしまったことは分かりましたが、すぐに消えたので、まぁ仕方ないかなと思っていたところ、チラチラと事あるごとに白い明かりが見え隠れするのです。とにかく気になって仕方ありません。場所柄、誰も何も言わないようで、「あ。こっちよ、こっち(笑)」なんて聞こえてくる始末。普段は、同じように大人しくしている小市民なのですが、どうにもこう自分の願掛けも失敗となってしまうような、そんな気にさせられた事が琴線に触れたようで、思わず
「明かり消してください!」
と口から出ていたのでした(・・・文字、ちっちゃいなぁ)。
正直、言った自分が一番驚いていましたが、何と、それを受けた答えが
「だって何も見えないんですもん」
・・・おいおい。何しに来たんだ? Σヽ(゜Д゜; )ノ
しかも、その声からすると、自分と恐らく同世代なことにも吃驚で、ただただ絶句・・・。
結局、最初のワクワク感はかけらも無く、ただただ何か失敗した感じと、あの場所で殺伐とした気分になった自分に落ち込むばかりでした。いやはや。
いんや~~生きてて良かった♪
同じ埼玉県民としてご心配申し上げておりました♪
善光寺行っちゃいましたね♪
丸々一日遊んでいられそうな、お寺ですね♪
お戒壇巡りで携帯開くようなお○○ちゃん。。。
いるんですね。。。そんな人。。。
せっかく真っ暗な中にいるのに。。。
たぶん、そんな人も温かく迎えてくれるのが善光寺の魅力かなと思いますが。。。
日本人の心は、どこへ行った?と思うことが多い今日この頃です。。。
(´・ω・`)/~~次のお戒壇巡りでは、目を閉じて進みましょう~♪
幼い頃(まぁちょっと前の話だけれど。。。)、ウソをついている人は、お戒壇巡りが終わって地上に出てくると、顔が牛になっている!
という話を聞かされ、怖くて怖くて、泣きながらお戒壇めぐりしました。
で、私の顔は牛なんですよ~~~~。
しかし、今の時代嘆かわしい~~~。
あの暗闇のドキドキ感。
明るい陽の元に出てきたときのホッとした感。
そして、同じ暗闇を無事通過してきた人たちとの連帯感。
そんな不思議体験が出来る貴重な場所なのに。。。。
かわいそうな人が多すぎですね。
次回は台風とか豪雪とか、あまり人の行かないときに、お戒壇巡りに行きましょう。
(って、一人だったら怖くていやだし。。。。)
折角のお戒壇めぐりが、いやはや何とも・・・。
こうなると、目を閉じて手探りで歩くとか、目隠しを用意するとか、考えないといけないのかなぁ。^_^;
それから、話変わって神倉神社の御燈まつりは、毎年2月6日ですよん。でもって、なんでも男性であれば、出身地を問わず参加できるという話も聞きますので、この際、祭り見物に終わらず、参加してもいいかも(笑)。
いんや~、しぶとく生きていますよ(笑)。ご心配をおかけして失礼いたしました。
真っ暗で不安な気持ちになるのは分るのですが、やはり残念な気分になりますね。しかし、目を閉じるという単純な解を思い付かなかったとは…。なるほど納得。
うわ~、そんなの子供の時に聞いていたら怖いですね。もしかすると、そのために今週は動きが鈍いのかも(汗)。木曽駒さんは、全然牛ではありませんよ。
共有感は、よくわかります。一人だったのが残念でなりませんでしたから。今度は、誰かと手をつないで来たいものです(笑)。
携帯も袋の中に入れるとか、何か考えないといけないのかもしれませんが、出来れば個人の常識に委ねたいです。何も知らずに来ているからでしょうから、もらったパンフ位は見て欲しいですね。
神倉神社は、一度行きましたが、地元の子が遊んでいたのが記憶に残っています。
お祭は、自由参加とは知りませんでした。見に行きたいですが、参加は…。
お燈祭りの参加、ちょっと言葉が足らなかったので補足します。
>お祭は、自由参加とは知りませんでした。
えーとですね、あらかじめお願いしておけば参加可能、の意です。
事前の精進潔斎や潮垢離(しおごり、ってこれでいいのか?)等があるので、自由参加や飛び入りは、どー考えても無理だと思います。
でも、どこに頼むのかな~??(←肝心の所がわかってない人。^_^;)
(この情報、ねこさんには必要ないかも(^^ゞ、ですが、ここを見た方で、万一参加しようという方がいるといけませんので、ねこ板お借りしました)
補足情報有難う御座います。
格好が格好だけに当日参加は無いとは思いましたが、きちんとした精進を行うのですね。参加するよりは、見る方が好きなので、どなたかチャレンジしませんかね。