長等山(ながらさん)園城寺。「三井寺」で知られる滋賀県大津市にある有名な古刹です。
記事としては、そちらの内容にしたかったところですが、とにかく敷地が広く見どころも沢山ということもあって、しばらくぶりに書くには、ちょっとボリュームが多すぎたためまたの機会にするとして、今回は、そのお隣にある「圓満院門跡」のお話です。
正直、三井寺の広い敷地を巡ってきた後で、なかなか他のお寺まで足を伸ばせる人も多くないように思いますが、圓満院門跡にある大津絵美術館がなかなかどうして面白かったのでご紹介。
大津絵美術館は、圓満院門跡の中にあります
重要文化財「宸殿 (しんでん)」と名勝史跡「三井の名庭」とあわせて見ることが出来ます (入館料 500円)
大津絵とは、江戸時代に東海道五十三次の大津の宿場で生まれた神仏画が始まりで、「鬼の念仏」といった風刺画からいろいろなモチーフを今でいえばポップでユーモラスな感じで書き上げた民画として人気を博したもの。それらの絵も興味深かったですが、「放屁合戦」という頭の悪い絵巻物のインパクトが強く、江戸時代も今もあまり変わらないなぁと思わせる内容もあり楽しめました。
自分が訪問した折には、宸殿が雨漏りして庭に面した廊下が大変な状況になっていましたが、誰もおらず静かに拝観することが出来ました。紅葉などの季節は、美しい景観が見られる反面、多くの人が訪れるのでちょっと忙しない感じになってしまいますので、ちょっと時期を外してみると、じっくり見られてそれはそれで楽しいものです。
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