飼い猫の遠吠え

とにかく気持ちは前向きに寝る間を惜しんでほふく前進・・・

平成24年度相馬野馬追(その3)

2012-08-05 02:29:08 | 旅行のたしなみ

2012年7月29日(日) 甲冑競馬終了後


続いてのメイン行事となる神旗争奪戦は、メインが会場の真ん中となるため、場所を変えて観覧することにしました。

「御神旗を手に入れて、あの坂をかけ上るのが格好いいんだよねぇ・・・」とたけさん。地元民らしく、その言葉には、憧れが混じっていたような気がしました。



見学スタイルは、何ともピクニックのような長閑な感じ
我々は、羊腸の坂(七曲の坂)の近くに陣取ることにしました



カメラマンの撮影場所は、何というか、壊れないかと心配なる様子



各騎馬、思い思いの場所で御神旗を待ち受けます



陣螺が鳴り響き、花火が打ち上がり、その中から二つの御神旗が舞い降りてきます
太田神社=赤、小高神社=黄、中村神社=青の御神旗とのこと



それにしても凄い騎馬数
御神旗を鞭でからめ取るのが、正しい方法です



神旗争奪戦は、会場の真ん中で行われているため、ちょっと遠めに感じてしまいますが、神旗を手に入れたものだけが登れる本陣山の坂を登っていく騎馬の誇らしく喜びを爆発させている姿は、拍手する手にも自然と力が入ります。
「よっしゃ~」「おめでとう」と、歓声も自然と沸いていました。



ここが勝者のためのビクトリーロード



御神旗を口にくわえ、一気に坂を駆け上がる
これは、格好良過ぎる・・・

















御神旗を獲得した騎馬には、アナウンスで、○○郷(ごう) ○○武者と所属と名前が呼ばれて坂を上がっていくのですが、「標葉郷は、今は避難区域になってるから別のところから来てるんだよなぁ・・・凄いよなぁ」とたけさんが呟いているのを聞きながら、何だかその「よっしゃ!」が、より誇らしく見えました。



10戦を終えて、中村神社の騎馬隊はお上がりとなります





ここいらあたりで、ツアーのお客さんが退席していきます。
時間もそうですが、何にしても今日は暑すぎて、熱射病にならないのが不思議な位の熱気です。曇りメイン予報とありましたが、無風で猛暑で炎天下。他のお客さんのことを考えて、日傘は止めて下さいとなると、長時間の観覧は厳しいものでしょう。正直、自分も全く動いていないのに、これだけ体力が消耗していくとは思いませんでした。すでに日焼けも限界で真っ赤になっていましたし・・・。



前半は、花火が右と左に2発上がっていたため、騎馬数は多いものの分散されていましたが
後半は、花火が1発となりより密集度が上がるのが見所です



この瞬間が一番嬉しいかもしれませんね















なんと、兄弟騎馬が御神旗を同時に獲得
「おおっ」とどよめきがおきていました



ちょうどど真ん中に御神旗が降りて、今まで以上に大混戦















最後まで見ていたのは、1/3くらいでしょうか
前で見ていたツアーの方々は、最後まで見る!と選択していました



いやはや、面白かったです



結局、最後まで見てから、帰り方向が異なるたけさんとはお別れとなりました。
たけさんのおかげで、大変ためになる野馬追観覧となりました。有難うございます。


今の時間は、帰りのルートは混雑することを心配して、相馬経由で帰ることにしました。その途中で、前日に2つの神社(小高神社・太田神社)に行きましたから、中村神社にも行かないとと思い、立ち寄ることに。



すでにお上がり待ちの人がスタンバイしていました



お上がり前ということもあって、他の神社よりは多くの参拝者を見ました



東日本大震災で壊れていた、この橋と階段も修復されたのですね



お上がり式の準備は、これから開始するようでした



復興グッズも今年も販売中






相変わらず、馬の手すりが怖いです



相変わらず、階段前の狛犬はラブリーです



今回始めて気が付きましたが、例の馬彫刻は、上げ下げが交互になっていたのです
・・・という無駄情報でした



お賽銭を入れようとしたら、取り払われていました



こちらにも絵馬堂



本殿には、やはり馬の彫刻がありました





ここまできたらお上がりも見ていくかと、観覧することに。
この時の格好は、行列で見たような甲冑も旗印もなく、陣笠と陣羽織という軽装となっています。軽装のため、かなり軽やかに走り抜けていて、それはそれで楽しいものでした。馬が集まりわざと暴れさせていたりと、見ている方も大変な騒ぎになったりと、行列の勇ましさとはまた違ったものが見られました。



去年もでしたが、いきなりの雨が降り出しました
とはいえ、暑さで辟易していた観客としては、嬉しい雨でもありました



カカッ、カカッ、と軽快な音を立てて走り抜けていきます



観客側ににじり寄るお馬さん



いやはや、楽しい一日でした



東日本大震災から1年が経過し、元の状態にはならないながらも、各地復興を見据えて頑張ってきています。ただ、福島においては、福島第一原発が楔のようになり、なかなか元通りとは行かない現状のようです。小高地区からの帰り、震災後に見た光景がまだ国道からでも見てとれるような状況だというのは、非常に驚きでした。
それでも、これだけの神事を行えるようなパワーを今でも持ち続けていることが、嬉しく思えましたし、こういったところから、盛り上がっていくのも良いかなと思えました。震災復興のため、支援のため・・・だなんて肩肘を張った義務的な見方ではなく、面白いものが在るから行ってみようかな、なんて思って頂けると嬉しく思います。

皆さんも来年、野馬追を自分の目で見てみませんか?

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2 コメント

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Unknown (たけさん)
2012-08-08 23:42:41
大作お疲れ様でした~!^^
そっか相馬も行ったですね。それはそれはいい締めくくりになりましたね、私はそっちいったことないなぁ。。

私は歩いて家に帰り、なんだかんだと府中に戻ったのがAM1時でした。日焼けで疲れたけど、久々みた祭りは楽しかったなぁ。

ねこさん、大作、どもありがとね!
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歩いて帰った (かいねこ)
2012-08-10 06:06:57
>たけさん

まさか多摩までじゃないですよね…。
いやいや、野馬追ではお世話になりました。たけさんのおかげでいいもの見られましたよ。

たけさんアドバイスで、混雑を避けようと相馬に行ったのですが、結局お上がりまで見てしまいました。
夕焼けの阿武隈川と飯坂温泉も入れましたし、充実の週末になりました。

本当は、味噌豆腐の漬け物を買うために相馬に向かったのですが、お店は大型バスやらで大混雑ですし、
それならばと、道の駅南相馬にはあったので相馬に向かったらありませんし…(南相馬市の特産なのですね)。
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