先般の記事にもありましたが、2011年6月19日をもって休日特別割引の無料区間及び上限1000円が終了となりました。
色々と問題などはあったかとは思いますが、国内の観光地に出かけてみようというモチベーションを普通の家庭にも持たせられたことは、特に地方地域にとっては、大変有意義なものだったかと思います。
そんな最後を飾る週末には、やはり何かをしてみたい。
最後ともなると、そう思ってしまうのは当然でして、金曜日から出かけて日本横断を1000円で達成しようなどという、何処かの雑誌の企画のようなことをしようかなどと、色々と夢を膨らませておりました。しかし、金曜日にそう簡単に休暇を取れるはずもなく、部署のイベントにがっちり押さえられてしまったこともあり、家に帰って体制を整えたときには、すでに土曜日がスタートしておりました。
漠然と大阪~九州あたりまで行こうと考えていたのですが、出発前に少しだけ寝たのが運のつき。目覚ましで起こされるたびに気分と機嫌が悪くなっていくという悪循環に陥ってしまったのです。なんとか気力を振り絞ったのは、普通に寝てから出発しても問題のない時間を過ぎた後でして、外がすっかり明るくなった中、ようやく出発することとなったのでした。
まずは、関西まで。
と、短期目標を掲げて出発したはずでしたが、何をどう間違えたのか、気が付けば上信越道を走っているのですから、どうも短期目標の達成も難しい様子。どうしたものかと悩んだ結果、この上信越道からリカバリーが出来て、今まで観光で行ったことの無い場所でということで、今回の目的地は、能登半島となったのでした。
富山県滑川市栗山:有磯海サービスエリア
有磯海SAで見かけた電話ボックス
ここはやっぱりほたるいかですね
この後、中日本の高速道路と能登半島の有料道路が繋がっていないことを知り、しかも有料道路のため、今回の割引などとは全く関係ないことに気付き、ちょっと残念。とはいえ、ここまでの高速料金が「1000円」と表示されるのは、大変得した気分になります(実際、得しているのですけど)。
有料道路の終点となる能登空港からは、ずっと下道を走りまして、能登半島の先端に向かったのでした。
石川県珠洲市宝立町:見附島
いきなり海の中にこの島だけ浮かんでいるのですから
別名:軍艦島とも呼ばれるのも分かるようなフォルムです
人気の観光スポットのようですが
朝早く来たために合宿らしき学生さんしかおりませんでした
なんだか渡っていけそうなこの道が気になりまして、島まで向かってみることに
周りから見ている分には、ちゃんとした道なのかと思っていましたが
実際は、ただの岩と海草の集まりでした・・・これは、ちょっと、危ない
残念ながら島までは繋がっていませんでしたので、上陸することは出来ませんでした
正直、帰り道は、行きの3倍怖い思いをしましたから・・・皆さんもご注意下さい
近くから見ると、なんだか顔に見えてきますね
昔ギャートルズで見たような、渋谷のモヤイ像に毛が生えたような
近くに恋路海岸があるためか、こんなコーナーも設置されています
鐘にハートにえんむすびーち・・・いや、見てるだけで恥ずかしい
石川県珠洲市野々江町:道の駅すずなり
昔は、『のと鉄道能登線』走っていましたが、現在は廃止
昨年、その珠洲駅の跡地近くに道の駅が出来ました
駅のホームは、休憩所と市場の会場になっているようです
石川県珠洲市三崎町:須須神社(すずじんじゃ)
日本海一帯の守護神とされる第10代祟神天皇(約2000年前)の時代に創建された神社です
こちらの神社の凄いところは、国指定重要文化財の木造男神像もさることながら
蝉折れの笛の名を持つ義経の笛と弁慶の守刀が宝物として残されていることでしょう
なんともワクワクしてしまう格納庫
お祭りで使われる『キリコ』がしまわれているのでしょうね
佐渡の時にも書いたと思いますが、北前船の影響もあって
北陸の狛犬は色々な特色を生かしたものが多いため、総じてレベルが高いです
こちらは、高座宮
苔むした階段を登ると、最近立て替えられたかのような新しい拝殿が見えてきます
決して寂れているわけではなく、自然な苔むし感がいい感じです
こちらは、金分宮
高座宮とあわせて夫婦神で須須神社となるのですが、あちらと比べると全くどこにあるのか書いていないので
探し出すのに難儀すると思います
簡単なのは、高座宮の広場のようなスペースから左の道路に行くと
こんな森に続く道に繋がっていきます
海沿いらしく、石段も海からのものを使っているようですね
非常にシンプルな金分宮
どうしても道路から探したい方は、高座宮の南側
電柱のある道を曲がれば鳥居が見えてきます
誰が決めたか、日本三大パワースポットの一つ『聖域の岬』
旅行好きの人は、雑誌のガイドブック広告によく載っているランプの湯で有名ですね
とはいえ、目的地は、そちらではなくて、その反対側にある須須神社奥宮です
車で来ると、どうしても反対側に目を奪われてしまうため、全く気付かれません
あちらの道から帰ってくると、必ず目に入るので「こんな所に神社があるんだ」と誰もが思っていることでしょう
山伏山の山頂にありますので、172mとはいえ、普通の格好で歩いて大丈夫かちょっと心配になります
鳥居が見えてきたら、いよいよ山歩きの開始です
九十九折の上り坂ですので、よっぽどの格好でない限り大丈夫かと思います
下から歩いて2km/15分程、須須神社奥宮に到着です
須須神社社叢(すずじんじゃしゃそう・鎮守の森のことですね)は、国の天然記念物にもなっております
行けば分かりますが、この森は大変気持ちがいいですよ
そうそう、聖域の岬は、こんな感じです
有償じゃなければなぁ・・・
続く
能登へようこそ(その2):最後の1000円高速
今年の夏(9月)は正院のお祭りを見てもう一度
じっくり色んなところを発見しに行こうっと!!
コメントありがとうございます。
奥能登にたくさん行かれている方に、そんな風に思っていただけるとは、お役にたてて嬉しいです。
キリコ祭りは、まだ見たことがないので、タイミングが合えば、是非行ってみたいです。