長谷寺 ゲストハウスいったん

「私」と「長谷寺」とのご縁 ③


(一年で最も華やかになる桜満開の長谷寺境内 )

『 長谷寺と私のヒストリー 』

今から19年前のこと。

千葉から奈良に嫁いできたとき

自分のことを知ってくれている人が

夫しかいない状況になってしまったことで

ずいぶんとさみしい思いをしてた。

これくらいの環境の変化なんて

なーんてことないと思っていたのに。

なかなか順応できずに四苦八苦・・・

  



そんな時、

一人ではじめて「長谷寺」に行ってみた。

今でもよく覚えている。

あれは4月3日。

たくさんの桜でとても華やかな長谷寺に

久しぶりに心が躍る。

本堂の外舞台には 私 ただ ひとり!

桜色に染まる長谷寺 境内!

「今」この絶景を見ているのは世界で私だけ!

な状況に

みるみる心が晴れやかに

元気を取り戻すことができた。



これをきっかけに

気持ちをリセットしたいとき

自分を励ましたいときには

長谷寺に向かうようになり

奈良で一番!

日本で一番!

大好きなお寺になっていった。



2015年に晋吾氏(宿主)から

「ゲストハウスをやってみる。」

という話がでたときは

「ふ~ん。げすとはうす?」

私はまだ他人事のように捉えていた。

晋吾氏にも

「どこで・どんなゲストハウス」

という明確なビジョンはなく

なにもかも行き当たりばったりのスタート。



まずは晋吾氏ひとりで自転車で物件探し。

3ヶ月経過した頃に

晋吾氏:
長谷寺の近くに
よさそうな物件見つけてんけど

見に行ってみーひん?

わたし:
えっ!?長谷寺の近く!?行く!


空き家コンシェルジュが管理する物件を

二人で内覧させてもらうことに。

即決だった。

ようやく「ゲストハウス」が自分ごとになっていった。

ゲストハウスをすることがあまりにも他人事すぎて

「長谷寺」のことはすっかり頭から抜けていたのに

自然の流れでこの場所にたどりついたことに

長谷寺との不思議なご縁を感じた。


まさかまさか!

私の大好きな長谷寺の近くで!?

私を癒し励まし続けてくれた長谷寺の近くで!?


そんな「思いがけず」からのスタート。

奈良に嫁いで19年。

長谷寺に癒され励まされ見守られて19年。

「お二人、よく似ていますね!」

とよく言われるようになった。
(お互いショック)

性格ぜんぜんちがうけれど

向いている方向はいつも同じだ。


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『旅宿いったん 第二章  』

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