医療経営士のブログ

医療経営士1級の勉強、事務長職の仕事、日々のできごと…を

医療経営士1級の勉強⑽ 論文問題①

2024-05-04 | 医療経営士の勉強

みなさま、こんにちは。

今日は論文記述形式(以下 論文問題)についてです。

これも、以前作成したMy問題集で勉強します。

全部で40問ある中、問題(問1)で解説していこうと思います。

<問1 地域医療連携推進法人を活用してどのような経営改善が考えられるか論述せよ       400字程度>

(解答例 ) 地域医療連携推進法人

地域医療連携推進法人(以下、推進法人)の活用による経営改善について、人・モノ・金の観点から考えてみる。

推進法人の参加法人病院の診療科が重複する場合、診療科を統合することにより手術件数、 患者数の増加が期待される。 推進法人に本部機能を集中させることにより、各参加法人にある総務・経理等を集約化することができる。参加法人間の  人事交流、共同研修によるシナジー効果が期待される。

複数の参加法人で構成される推進法人グループは、参加法人単体よりも価格交渉力が強まる。医薬品・医療材料の共同購 入、医療機器の共同利用によりコスト削減が可能となる。病床利用率が満床に近い病院へ病床を融通すれば、単価の高い  救急患者や手術患者の受け入れができる。

一部参加法人の経営状況が厳しい場合、推進法人から参加法人に貸付をすることで資金繰りが改善される。   359字                                                   

                                    医療経営士1級予想問題集 長 英一郎著

① 地域医療連携推進法人とは何かをネットで調べて、資料をファイリング

    

   いくつかの視点で書かれているものを読んだ方がいいし、絶えず知識拡大を意識していたので、複数の資料を収集

 

 ② 問題文と文字数の制限を入れて、ChatGPTで解答を検索してみる。

              

   どれも、だいたい同じような内容だが、違ったワードで説明されていたり、少しずつ異なる観点があったりする。

   まだ最初の1問目なので、取り敢えず4つの解答を印刷した。

 

 ③ 以上の、My問題集、資料、ChatGPT解答例などから、わからないワードを調べる

   例えば、カタカナ語に弱い私は、資料で出てきた「リファラルの効率化」のリファラルを。

   このテーマでの重要語句ではないものの、少しでも引き出しを増やせたらと思い、絶えず調べます。

      (ただ、今見ても「なんだったかな~」レベルなのですが…)

     

 ④ 論文問題・解答40問、資料などを一通り理解する

    *「解答できる」ではなく、あくまで「理解できる」です

 

次回は、また短文問題に戻っての勉強です。

 


医療経営士1級の勉強⑼  短文問題①

2024-05-03 | 医療経営士の勉強

みなさま、こんにちには。

医療経営士1級の勉強についての話題から、かなり時間がたってしまいましたが、

忘れないうちに、時々まとめていこうと思います。

前回は、1級のテキスト13冊を、「眠気と戦いながら読み終える」ところで終わりました。

 

ご存知のように、1級の試験は、1次試験(短文・論文)と2次試験ですよね。

前にもお話したと思いますが、いずれもマークシートではないので、自分の言葉で書く、または話す必要があります。

つまり、ワードの意味・内容を、知って、覚えて、説明し、使える、ようにならねばなりません。

何となく意味が分かる、ちょっとあやふやでも…、

という状態でなんとか済んでいたマークシート試験時の力では、通用しないということです。

 

1次試験の勉強って、かなりの知識がある方であれば、

問題を読んで「自分なりの解答」を考えた上で、解答例を読んで、「あ~なるほど、そう答えればいいのだ」と済む話。

そして、時には自身の未知の部分を調べて、穴埋めすればいいだけの話、だと思います。

 

ところが、知らないことだらけの私は、「自分なりの解答」を作成する力などありません。

そこで、とにかく問題集に出て来るワードや内容はもちろんのこと、

それに関連する周囲にまで広げて習得していくべきだと考えました。

それは、2次試験にも通じる、絶対的に必要な力となるでしょうから。

 

まずは、My問題集の短文記述形式(以下 短文問題)を勉強します。

 ①各問題のテーマを理解する

   各問題のテーマが解答例の上に記載されているので、まずそれをネットで検索して、資料を集める

   私の場合、読むだけでは記憶できないので、面倒でも資料を両面コピーして紙媒体でファイリング

   例) 問1問44「保険外併用療養費制度」         問6問21問27「指定管理者制度」「PFI」

   

 

問題文と解答文を理解する

  知らないワードや疑問点は、集めた資料、「なるほど、なっとく医療経営Q&A」、ネットなどで調べる

  これらも必ず紙媒体に印刷するか、またはMy問題集に書き加えていく

   例) 問1問44「保険外併用療養費制度」        問12問17問34「リスクマネジメント」

     

 

③解説文などに関連するワードを調べていく 比較表などを作成する

   例)問6「指定管理制度」問21「自治体病院の経営悪化」問27「PFI今後の対策」

     問39「公立病院開拡再編・ネットワーク化」問50「コロナ禍での公立病院の役割」をまとめて勉強する

     指定管理者制度、PFI事業、独立行政法人を比較、新公立病院改革ガイドラインなどにフォーカス

          

 

④短文問題・解答、資料、ワードなどを一通り理解する

(「解答できる」ではなく、あくまで「理解できる」です)

   

ここまで勉強すると、少し近づけたかな~という感触を得たいところですが、まだまだまだまだです!

次は論文記述形式についてです。   


医療経営士1級の勉強⑻ 1級テキストに突入

2024-04-07 | 医療経営士の勉強

こんにちは、一昨日の続きを。

 

これまで、1級の勉強を本格的に始める前に、行ったことをまとめると、

 1.「医療経営士予想問題集」から「問題のみの一覧表」と「My問題集」を作成

 2.問題の傾向を把握する

 3.「なるほど、なっとく医療経営Q&A」50と「なるほど、なっとく医療経営Q&A」60で

   2級・3級の復と知識の定着(1級の話についていけるように)

 4.2級までのレベルで必要な自分の弱点を補強する

    (私の場合は有床病院のいろいろ、DPC、令和4年診療報酬改定…など)

 5.「日経ヘルスケア」は、まだ気合は入らずとも、なんとなく読んでいました

 

以上を行ったうえで、1級の勉強開始です。

とはいえ、全てがきっちり理解できて覚えて…という状態ではなく、

1級を勉強しながら、その都度理解を深めていく感じです。

ですから、「なるほど、なっとく医療経営Q&A」50と「なるほど、なっとく医療経営Q&A」60は、

1次試験までの間、何度も検索して読み返しました。

 

       

 

まず、やはり1級のテキストは読んでおくべきだろうと思いますが…。

すみません、読んでると眠くなる…。

13冊あります。長いです。でも読みます。ペンを片手に頑張ります。でも眠くなります…。

試験の大元(おおもと)がこのテキストですから、やはり基本だと思いますので、一読しました。

出版がかなり前で、中には古くなっている情報もあるようですが、一読はすべきだと思います。

なぜなら、後で試験問題に取り組んでいるときに、1級テキストに戻って調べることも多々ありましたので。

 

            

 

こうして13冊を読み終えると、なんとなく1級に突入したという自己満足感が得られます。

内容の理解はどうであれ‥。


医療経営士1級の勉強⑺ 2級・3級の苦手分野

2024-04-05 | 医療経営士の勉強

こんにちは、一昨日の続きを。

     

 

今年の診療報酬改定が決定し、この6月からスタートしますね。

以前でしたら、クリニックにかかわっている部分のみ理解できれば充分でしたので、

2年に一度、さまざまな機会、さまざまな方による、恒例の“診療報酬改定解説大会“には、全然興味がありませんでした。

 

むか~し、地方銀行が開催してくださった研修会に参加したことがあるのですが、

「馬の耳に念仏」とはよく言ったもので、(「猫に小判」「豚に真珠」とも?)

講師の方が何を話されているのか、私には全くわかりませんでしたし、わかろうともしていませんでした。

 

それが、今回、医療経営士1級取得のために勉強したことで、

「ああ、それね」「へえ~、そう変わるんだ」などと、理解できるようになっていました。

自分ながら、びっくりです! いっぱしの医療関係者になった気分です!

しかし、病床がある病院の医療従事者の方でしたら、ごくごく当たり前のことなのですよね。

あるいは、きちんと2級や3級を勉強した方なら、理解できることなのでしょうが、

なにせ、マークシートだから…、といい加減な勉強しかしていなかった私です。

 

そこで、私のような無床診療所や、他業種の方にとって、1級の勉強の中で何が一番理解できにくいのか、と言えば、

それは有床病院に関する内容ではないかと思いますが、いかがですか。

「〇〇病床」「〇〇病棟」「〇〇入院料」「DPC」「7対1」…などなど。

それらの定義や違いや関連性など、一度きちんと整理しなくては、1級では通用しないと思いました。

          

ところがです。

以前にもお話しましたが、こんなこと、どなたかに教えてもらえば、すんなり理解できる事だと思うのですが、

私自身は、独学でしたので大変でした。

 

          

       初級・中級と大変お世話になりました!            いつものように必要な部分をバラバラにしてファイリング

 

利用したのは、下記の通り。

 ・「なるほど、なっとく医療経営Q&A60」初級  長 栄一郎 著

 ・「なるほど、なっとく医療経営Q&A60」中級  網代祐介・山崎真一 著

 ・「DPC点数早見表」 医学通信社編集部  

 ・「令和4年度診療報酬改定の概要」厚生労働省

 ・ネットでその都度調べる

私の場合、文字で残しておくことが絶対必要なので、

「DPC」ファイルと「令和4年の診療報酬改定」ファイルを作って、資料を綴じていきました。

 

                    

         そっけないけど中身は厚い! 熱い?      

 

「DPC点数早見表」では、実際の病名がどのように枝分かれして、どこに分類され点数化されるのか、

例題で練習した後、自分で知ってる病名を分類分けし点数化したりもしました。

また県内外の実在する病院の病床数、診療科、職員数、患者数、などを調べ、

病院の規模によって、どんな施設基準等を届け出ているか、医療機関別係数はどうか、

などを比較しイメージしていきました。

何度もお話しますが、これらは有床病院では当たり前の内容なので、1級の試験には直接出題される部分ではないですが、

とにかくこの部分が理解できていないと、話にならないと思ったのです。

今まで面倒で手をつけず、放置してきた知識の空白部分が埋まっていくのは、

ほんの小さなことでも嬉しかったですね。

 

              

      HPから出してきた「ある病院の施設基準」 他の病院と重複する内容に色分けして○つけしたり…

 

つづきはまた明日にでも。

 

 


医療経営士1級の勉強⑹ 2級・3級の復習

2024-04-03 | 医療経営士の勉強

こんにちは。

だいぶ前で、間が空いてしまいましたが、医療経営士1級の勉強の続きを。

 

前回お話した、「圧縮問題一覧表」と「My問題集」は短文も論文も、両方作成しました。

あくまで、自分のモチベーションアップと、携帯しやすさを考えてのことです。

ネットで見るのは苦手で、どうしても紙媒体でないとダメなので…。

 

だいたいの問題傾向を把握した上で、本格的に勉強開始です。

とはいえ、完全なる忘却部分と、変更された新しい知識とをインプットするために、

まずは2級・3級の復習をせねばなりません。

1級を受験する気などなかったので、テキストは残っているものの、

当時の問題集や講習会資料などは、とっくに捨ててしまっていました。

      (残しておけばよかった…と、また私の後悔?反省?

そこで利用したのが、この2冊。

 「なるほど、なっとく医療経営Q&A 50」初級  長 英一郎 著

 「なるほど、なっとく医療経営Q&A 60」中級  網代祐介・山崎真一 著

 

           

            初級=3級用                   中級=2級用

 

もちろん、まず初級編からスタートです。

そのQ1が、「都道府県の医療計画には何が記載されているの?」ですが、

最初から、「え~、医療計画ってなんだった?」のレベルなのですから、どうしようもありません。

それを思い出そうとするとき、「なぜ都道府県別なのか?」と考えた自分を、

わぁ~、「WHYから始めよ!」だわ~と、自分で変に感心しながら…。

     (サイモン・シネック著「WHYから始めよ!」のお話については、また後日にでも)

そして、都道府県別なら ➡ ベッド数 ➡ ○○ … と自分なりに覚えていたことを、徐々に思い出してきます。

     (ベッド数とは基準病床数ですが、自分ではその言葉でイメージしていたので)

あとで5疾病5事業は、コロナ感染の影響で、令和6年には5疾病6事業になる?ことも知りました。

 

という感じで、ドタバタしながらも、マーカーでしっかり線を引きながら読んでいきました。

全体を読んだつもりでしたが、今、本を開けてみると、マーカーがほとんどない分野もあって、

それは、1級の問題傾向にはあまり関連していない部分だったので、

やはり事前に問題傾向を把握したのは、良かったのだなと思いました。

 

予想問題やこれらの本の著者の「長先生」には、YouTubeで私が一方的に存じ上げているだけで、

お会いしたこともお話したこともありませんが、本当にお世話になりました!

と感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。