こんにちは。
このところ、雨が多くて寒さが戻っている感じですね。
イメージ写真です (フリー素材から)
この前、空が曇って薄暗くなってきた夕方6時過ぎ、ウォーキングの帰り道でした。
行き止まりになっていて車はほとんど通らないまっすぐの道で、手押し車を押して歩いている、
白髪の高齢の女性とすれ違いました。
歩いているのは私たち二人だけ。お見かけしたことがない方です。
私は軽く会釈しましたが、その方はまっすぐ前方の一点を見つめたまま、
ゆっくりゆっくりと歩いて行かれました。
そのまま私は家路に向かって…。
でも、なんだか気になって振り返ってしばらく見ていると、横道に曲って行くではありませんか。
そのままだと山のほうに向かい、途中に池が2つあって、行き止まりです!
「え~っ」て、びっくりして、そこまで走って戻りました。
最近走った中では、一番スピードが出ていて距離も長かった? かもです!
ただ、お声掛けが難しいと思い、「なんて話しかけようか」と頭では冷静に考えながら…。
「お散歩ですか?どちらまで行かれるのですか?」と尋ねましたら、
「あそこまで行って戻って来ようかと、坂がきつくなるからね」と、しっかりなさっていました。
どうやら、最近病気をされて歩いていなかったので、一人で歩く練習をしているとか。
だったら大丈夫だなとは思いましたが、もう薄暗いですし「お家までご一緒させてくださいね」と、
ご自宅前まで話しながら歩きました。
私が家に着くころにはもう真っ暗になっていましたが、「私の思い違いで良かった!」という出来事です。
でも、あの時引き返さなかったら、数日は気になっていただろうと思うので、後悔はありません。
NHK「三日月から満月に変わる月」より
またある時は…。
10年ぐらい前でしょうか、
月明かりがほとんど無くて真っ暗な夜、車で帰宅中に、
1人のお遍路さんが、足を引きずりながら歩いているのを見かけました。
幹線道路なので、車は結構通行しています。
私も他の車同様、その方を見ながら通り過ぎました。
しかし、近辺には、バス停も、駅も、タクシーもありません。 少し霧雨が降っています。
私は、ひどく足を引きずっているのが気になり、少し行ったところで思い切って引き返しました。
その方に声を掛けると、ここから歩いて20分はかかる駅を目指しているのだという、中年の小柄な男性でした。
車なら5分ぐらいのものです、私は思い切って駅まで送って行ってあげました。
すると、車中でお礼にと、その方が水彩で描いたスケッチの絵を1枚下さいました。
(その方が「山下清」さんみたいな方だった、というオチはありませんよ)
次の日、そのことを友人や職場で話すと、
「そんな危険なこと、絶対危ないよ!」「刺されるかも…」「信じられん」とか、
男性も「私でもそんなことしませんよ!」と言われました。
「あ~、私は思い切りが良すぎて、向こう見ずで、ちょっと危ないおばさんなのだ…」と少し反省しました!
リスクマネジメントから言うと、高齢の女性の場合は◎で、男性のお遍路さんの場合は×なのでしょうか?
改めて、こういう場面での自分の行動指針って何かなあと考えると、
私の場合は、「後から自分が後悔しないこと」なのかもしれません。
みなさんは、どうでしょう?
とっさの判断はなかなか難しいですよね…。