みなさま、こんにちは。
有名なグラフィックデザイナーの横尾忠則さんの言葉。
集英社
「人間は、未完で生まれて、未完で生きて、未完で死ぬ。これでいいのではないか」と。
ちょうど、渡辺和子さんの「幸せはあなたの心が決める」を読んでいたところで、
その第1章「人は不完全なもの」の内容と重なり、感慨深い思いでいっぱいになりました。
PHP研究社
以前、アンガーマネジメントのお話をしましたが、こうある「べき」に囚われて生きている人は、怒りも多いと。
横尾さんや渡辺さんの言葉を思えば、自分自身も不完全で、いろんな障壁にぶちあたりながら、
人間性を磨かされている未完の人間。
そんな未完の自分が、人の不完全さに腹を立てるのはおかしな話だと、思い知らされます。
それと同時に、私だけでなく誰もが不完全なのだから、
自分のできなさ加減に、そんなに落ち込まなくてもいいんじゃないの~♪と、妙に楽観的にもなってきます。
先日お話しした、関空での「パスポート忘れ事件」もしかりです。
「そうそう、不完全なのだから、仕方ないのよね~」と開き直りそうな私に、
「逆にこの楽観的思考が危ないのよ、あなたは!」と、周囲の人は思っているかもしれませんが…。
ALSOK
先日、ある介護施設の理事長とお話する機会がありました。
「立派な医療資格を持った、貴重な新人が入社してくれたのですよ」と嬉しそうに。
ただ、医療現場で長年勤務してその経験やスキルは十分あるのだが、介護現場は初めて。
いわゆる、介護業界では新人1年目なので、当然知らないこともたくさんある状況。
しかし、失敗を恐れるからか、自分の知識不足を認められないからか、
人に頼ろうとせず、結局空回りして、思うように進展しないのだと。
「今なら少々失敗しても1年目だから仕方ないよね」で済むことだし、なんでも聞いてくれたら教えられるのですけど、
と現場の方も悩んでおられるようでした。
そのお話を聞いて、無理に「できる自分」を見せようとしなくても、みんなどこかしこが不完全なのだから、
「ありのままの自分」を隠せず受け入れられたら楽になるのにな…、と思いました。
自分のことは棚に上げて、人のことならよくわかるので、簡単に言えますけどね。
とにかく、その才能ある方が早く自然体になりますように!