ルシアンペラフィネというファッションブランドのベルト修理です。
ベルトのギボシ折れです。
お客様が半田でどうにか修理しようとして、バックルが溶けています。
よくお客様からバックルが折れたので溶接をと依頼いただきますが、
溶接とは母材によって使う機材も方法も違いますので、単純には付けられないのです。
今回のように半田(200-300度程度)でも、亜鉛は溶けてしまいますし、
ロウ付けなら700-800度、溶接だと1000度以上になりますから、
簡単には行かないのです。
もちろん溶接で直るようなバックルなら弊社でもやります。
鉄とかですね。あまりないですけど。
お隣の家が溶接屋さんなので、そこへ持っていけばアルゴン溶接でもなんでもやってくれます。
ギボシを取り付けるために、まず下地を整えます。
でこぼこでは作業できませんので。
平らに加工した部分に真鍮板を取り付ける予定です。
こんな感じになります。
真鍮色のままだと、見た目がよくないので、ニッケルメッキしてシルバーにします。
中央にネジ穴を切りましたので、ここへギボシを取り付け予定です。
これが取り付けるために作ったギボシですね。
ネジを埋め込んでます。
こちらも真鍮材にニッケルメッキをしてます。
メッキ屋さんに出したら、この2点だけで軽く1000円~2000円って、
気分次第で言われそうなので、自家製です。
ギボシを取り付けたら裏面の出っ張りを除去して、接着面を脱脂して、
2液のエポキシ樹脂で取り付けます。
数十分で硬化しますが、一応、出荷は翌日以降としています。
修理代は3780円です。
ベルト修理のご相談は、メールかLINEで画像を送っていただけると助かります。
よろしくお願いします。
03-3886-6271
伊東金属製作所
info@itokinzoku.co.jp
東京都足立区足立2-34-2
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます